猫捕り日記Ⅱ

勢いでⅡも書いてまいますね。
一瞬の油断で猫が飛び出し、駐車場の中を追いかけたもののその姿を見失い、私はそのまましばらくは茫然自失の状態でその場に立ち竦んでいました・・・
とりあえずうなぼうずさんたちに電話を入れて事の次第を報告し帰宅・・・
どない考えても最悪の状況になってもうたことは理解できるけど、どないしたらええや皆目分からんほど頭がこんらんしとりました。
こんな見ず知らずの場所で怪我をしたままの子猫が生きていけるわけもなく、こんなことなら首に巻きついた魚網を切った状態で母猫といっしょに居させてやったら良かった・・・
とりあえず首の絞まりは無くなってたんやからあのままにしといたったら良かった・・・
後悔先に立たずとは正にこのことです。
そのまままんじりともせず朝を向かえ、前出のライムさんに連絡したところ、捕獲器を貸してくださるとのこと。
拙宅からライムさん宅までは車で40分ほどの距離です。
初めてお会いするライムさんは実に優しそうな女性で、丁寧に捕獲器の使い方や猫の習性を教えてくださいました。
捕獲器をお借りして大急ぎで帰宅、とりあえず魚肉ソーセージを餌にして逃走現場のガレージの
私の車の隣にあるフェラーリの後ろに設置することに。
これはいきなり遠いところには行かない猫の習性を考えてのことです。
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あと出来ることと言えば捜索ビラです。
右画像のビラを作って半径200メートルに貼りました。
3日経って効果がなければ400メートルに拡大する予定です。
これは子猫が徐々に行動範囲を広げると考えてのことです。
目撃情報があればその場所に捕獲器を設置します。
これも同じ通り道を通る猫の習性です。

捕獲器を設置した土曜日の夜11時、期待に胸を躍らせて家内と二人でガレージを見に行くと・・・

いた~っ!\(◎o◎)/!
捕獲器には入っていないものの、ガレージに子猫が居ました。
しかし私たちの姿を見るなり再び逃走!
その逃げ足の早いこと早いこと(ToT)/~~~
やはり遠くには行ってなかった・・・
とりあえず元気な姿を確認できたことは大きな収穫でした。
あとは継続しての捕獲作戦です。

余談にはなりますが、オラこと埼玉のやっちゃんが、以前逃げたシマリスをネズミ捕りを仕掛けて一週間後に捕獲に成功したことがあります。
ウナギを釣りに行ってもウシガエルやギギや鯉しかよう釣らん奴が成功したんやから、私に猫が捕まえれんわけがないとうな研のみんなが励ましてくれました。

日曜日にライムさんお勧めの唐揚げに餌を変更し祈るような思いで入ってくれるのを待ちます。
夜の11時に様子を見に行くと・・・・ ん? 捕獲器の蓋が閉まっているのが見えます・・・
もしやっ?と思いそっと捕獲器の中を確認すると・・・・ 関西ヤクザみたいな顔したドラ猫が・・・(ToT)/~~~
出してやるにも身の危険を感じるほどの迫力で怒り狂っておりました・・・

気をとりなおして捕獲器を再セットし朝を待ちます。
夜中に何度も見に行きたくなる衝動を抑えながら朝を迎えました。
祈るような気持ちでガレージに行くと・・・
「は、は、は、入ってる~\(◎o◎)/!」
間違いなくあの子猫ですヽ(^o^)丿
その姿を確認して不覚にも私はその場にへなへなとへたり込んでしまいました(^^ゞ
とりあえずみんなに「再捕獲成功」のメールを入れて安心してもらい、ライムさんに電話で報告。
私の仕事が終わってから一緒にライムさんが懇意にされている動物病院に行くことに。
因みに家内がこの子猫につけた名前が「ランちゃん」 runaway-ランナウェイ、「逃げる」からきています。

夕方早めに仕事を終わらせ、家内と一緒にランちゃんを連れてライムさんをお迎えに上がります。
診てもらったのは「あさひ動物病院
http://www.ne.jp/asahi/a/h/index.html
イメージ 2院長先生はこの写真よりも実際はもっとイケメンの好青年でした。
先ずは院長先生と私の二人で捕獲器から洗濯ネットにランちゃんを移し、鎮静剤を注射してから治療の開始です。
約1時間ほどで残っていた魚網を綺麗に取り除き、かさぶたなんかも綺麗にしてもらって2週間効果の持続する抗生物質を投与してもらいました。
この病院は看護師さんも可愛いし、その上「野良猫割引」なるものもあってかなり格安で治療していただいたのです。
先生が「今夜はまだ鎮静剤が残ってるから、親猫のところに返すのは明日が良いでしょう」とのこと。


ライムさんをご自宅にお送りして私たちも帰宅、その夜はランちゃんは再びケージ代わりの捕獲器に入ったまま拙宅の玄関で一夜を過ごすことに。
先生は、「たぶん今夜は餌も水も摂らないでしょう」とのことでしたが、試しにシシャモを与えてみたところ2匹をペロッと平らげましたヽ(^o^)丿
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残っていた魚網もとれ、傷も綺麗に消毒してもらったランちゃん、なかなかの美人でしょ。

10月5日 いよいよランちゃんが母猫や兄弟のもとに帰る夜がやってきました。
家内と二人で先ずはひとみちゃんをピックアップしうなぼうずさん宅へ。
うなぼうずさんの奥さんの見送りを受けて西へ西へと車を走らせます。
現場に着くと・・・ なんとすぐに母ちゃん猫が出てきました、
完全に私の車の音や形を覚えているようです。\(◎o◎)/!
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母ちゃん猫です、画像には写ってませんが兄弟の姿もこの後ろに。

捕獲器の扉を開け、ランちゃんを解放、一目散に駆けていきましたヽ(^o^)丿
ランちゃんを含めて子猫は6匹、猫は一回のお産で6匹前後の子猫を産むらしいのですが、この子猫たちは生後4ヶ月ぐらい。
野良猫にしてはそう痩せてもおらず、この母ちゃん猫は子育てが上手なのかも。
とにかく母ちゃん猫との約束を果たせ、これにて今回のミッションは全て完了です。
あとはランちゃんの生きる力を信じるしかありませんが、あの食べっぷりと警戒心の強さが彼女の身を守る最大の武器になると思います。

うな研の団体戦は9月の20日に終了してたのですが、睡眠時間とガソリン代と高速代だけで見れば10月の5日でようやく団体戦が終わったような感じです。(-_-;)

全てのミッションを終えた私たち4人は一気に疲れが出たのか、呆けたような状態でフラフラと東に車を走らせ、今回の記念に夜景でも見るかと相談がまとまり神戸の再度山(ふたたびさん)へ・・・
港神戸の夜景を堪能し、うなぼうずさんとひとみちゃんを送り届けて日付が変わるころに帰宅。
シャワーを浴びて泥のように眠ったのでしたヽ(^o^)丿
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          港町神戸の夜景

最後に今回の私の酔狂にお付き合いくださったうな研のメンバーの皆さん、125さんの奥さん、コーヒーの差し入れをしてくれたT君&A子さん、ほんとうにありがとうございました。
そして、ライムさん、基調で的確なアドバイスばかりか、捕獲器まで貸してくださり物心両面でのご支援、心より感謝いたします。
みなさんほんまにほんまに・・・ おおきにっ!<(_ _)>