南三陸カキ養殖、初の国際認証

2月12日 産経新聞より転載

宮城・南三陸カキ養殖、初の国際認証 「環境に優しい事業」復興に弾み

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三陸の海で行われているカキの水揚げ作業=11日午後、宮城県南三陸町(上田直輝撮影)

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 東日本大震災津波で大きな被害に遭った宮城県南三陸町志津川湾のカキ養殖が、世界自然保護基金(WWF)が設立した「水産養殖管理協議会(ASC)」の国際認証を日本で初めて取得する見通しになったことが11日、分かった。環境に負荷をかけず持続可能な水産物養殖の取り組みに与えられる国際的な“お墨付き”で、震災5年を迎える3月にも認証される予定。三陸沿岸の漁業の本格復興に向けても弾みがつきそうだ。

 国際認証の対象となるのは、宮城県漁協志津川支所の戸倉出張所が所有する養殖場やカキ処理場。今季は漁師38人が100~120トンの出荷を目指している。

 同漁協は津波養殖場などが流出。震災後は元に戻すだけでなく持続可能な養殖漁業を目指し、養殖いかだの数を減らした。これによりカキの栄養状態が良くなり、2~3年かかっていた収穫までの期間が1年に短縮されただけでなく、生産コストが下がり、単価も上昇した。海洋環境への負荷も軽減され、設備の簡素化で災害から復旧しやすいメリットも生じた。

ASCは本部をオランダに置き、乱獲や海洋汚染を防ぐ目的で2010年に設立。環境に負担をかけない養殖漁業の基準などを定め、国際認証を行っている。認証を受けると、環境に優しい水産物であることをアピールできる。同漁協は平成25年から認証を視野に取り組みを進め、昨年11月に本審査を受けていた。



カキやアサリなどの二枚貝類は、海水をろ過し、プランクトンや有機懸濁物を餌とすることで海水を浄化する働きがあります。特に養殖のカキやホタテ貝、アコヤ貝(真珠)などは、筏からカーテンのように吊るされているため、効率よく海水をろ過します。
1個のカキが1日にろ過する海水は約400リットルといわれ、広島湾の海水を約5日でろ過する計算になります。
水産庁のホームページより抜粋。

マグロやブリやカンパチなどに代表される高級魚の養殖は、環境負荷も大きく、また、餌となる小魚をそのまま人間が食べるほうがずっと食料効率も良いのです。
それと、餌とともに与える得体のしれない薬剤も気持ち悪いです。
私は養殖魚を一切食べません。
なにより、脂の乗りが不自然で、魚種によっては脂が口に残りますし、味もなんかのっぺりとしています。
ただ、天然ものが絶対に美味いとは言いません。
養殖物より不味い天然物もあります。
養殖物は一種の工業製品みたいなものですから、一定の基準地に収まったものしか市場には流通しません。
対して、天然物はピンからキリで、例えば鰻を例にとると、10段階評価で、天然物は1から10まであり、養殖物は最低が4で、最高でも6ぐらいなのです。

ま、なにわともあれ、今回の国際認証は実に素晴らしいことです。
三陸の皆さん、おめでとうございます。