年頭、烈風

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年頭、烈風

 平成二十七年正月元旦、
新年、あけまして おめでとうございます。
御皇室の彌榮と日本国の安泰そして諸兄姉のご多幸を祈りもうしあげます。


朝になれば思い浮かぶ御製がある。
それは明治天皇の御製。高貴にしておおらか、そして雄大である。

あさみどり 澄みわたりたる 大空の 廣きをおのが 心ともがな

本日早朝平成二十七年元旦、
この御製を思い浮かべ、起床後外に出て、大空に向かって両手を拡げて挨拶する。
そして、仁徳天皇御陵の正面に向かって歩く。
御陵正面にて、墳丘の森に向かい二礼四拍手一礼。

御皇室の彌榮と日本国の安泰を祈る。

参拝後、正面から離れて振り向くと、正面の左の石の上に、不思議にも猿が一匹座っている。
仁徳天皇御陵で、猿を見かけたのは初めてである。
近づくと人を怖がることもなく、地面にとまるカラスを追う仕草をして御陵の奧に歩いていった。


さて、平成二十七年年頭に当たり、
旧臘師走の一ヶ月間の「空白(総選挙)」の間に、
我が国の周囲で何が起こっていたのかを点検しなければならない。
そうしなければ、我が国の存立は危うい。

昨年十二月四日、中国海軍艦艇四隻は、大隅海峡を越えて西太平洋に入って北上し、千島列島の間を抜けてオホーツク海に入り宗谷海峡を抜けて日本海を南南西に進み、二十八日に対馬海峡を抜けて東シナ海に入った。
これは中国海軍による約一ヶ月間の日本列島包囲作戦演習である。
百二十年前の日清戦争でも、百十年前の日露戦争においても、
我が国の周辺海域に自由に行動できる敵の駆逐艦が一隻でもいれば、我が国の輸送網は重大な脅威に曝され、ついには敗北に至る。
この悪夢を現実化させないために、海軍の先人達は心血を注いでこの事態を防いだ。
しかし、それから百十余年後の現在、
我が国の昨年末の「平和ボケ総選挙中」に、中共海軍が易々と対日包囲作戦演習をしている。

よって、本年年頭の国家存立のための切実な教訓はこれだ。
「平和を願うならば、戦に備えよ」

即ち、我が国の「平和のための戦略」は、軍備の増強と充実である。
この軍備増強を怠れば、却って我が国自身が戦を招き寄せる。
何故なら軍備の脆弱な我が国が、却って、中共国家主席と軍幹部に、
ロシアのプーチン大統領がクリミアを呑み込んだように、
「対日軍事侵攻、いけるぞ、ゴーだ」という判断を与えるからだ。
事態はここまで来ている。

また中共は、単に軍事力で我が国を屈服させようとしているのではなく、
同時に、思想戦・宣伝戦を仕掛けることによって、我が国を軍事上のみならず、
思想のうえでも道徳においても劣等種族として未来永劫屈服させようとしている。
まさに、「我が国家の存立」がかかった全面的攻勢を中共が仕掛けてきているといえる。

そして、この全面攻勢時期が、まさに戦後七十年の本年なのだ。

従って、我が国と我ら日本国民は、
単に中共の攻勢を防ぐためという消極的な観点からではなく、
敗戦によって奪われた歴史を取り戻して本来の強く明るく道義に満ちた日本を取り戻すために、
本年、戦後七十年を契機として、
全面的な日本ルネッサンス運動を展開しなければならない。
この戦いは、大東亜戦争開戦時の海軍軍令部総長だった永野修身海軍大将が言ったように、
思想的道義的に民族が敗北すれば再起不能の永遠の敗北となるが故に、
日本民族の存亡をかけた戦略」である。

よって本年は、「日本民族存亡をかけた戦略」発動の年である。

この観点に立てば、本年における
天皇皇后両陛下のパラオペリリュー島へのご訪問は、
天の計らいの如く、我らの東アジアの歴史と未来を明るくする霊的な歴史的なご訪問となる。
実に、すごいことが起こる。予言しておく。
これが我が国の天皇である。
何ともありがたいことだ。

そこで、戦後七十年、「日本を取り戻す」、「民族存亡をかけた戦略」とは具体的に何を取り戻すのか。
取り戻さねばならないもの、つまり奪われたものは何か。

記憶を失い続けていてはならない。
勇気を奮って昭和二十年九月二日のアメリが戦艦ミズーリ号上の降伏文書を見つめよう。
この降伏文書によって奪われたものが分かるではないか。

1、帝国陸海軍、即ち、軍隊を奪われた。
2、天皇および日本国政府の国家統治の権限が奪われた。
その上で、連合軍総司令部(GHQ)は、東京裁判によって「戦犯」を処刑して復讐しながら、
日本国憲法を起草して降伏によって従属している天皇日本国政府に施行せしめた。

以上で明らかであろう。
日本を取り戻すとは、具体的には、
奪われた軍隊、
奪われた憲法
そして奪われた歴史と誇りと名誉を取り戻すのだ。
これが、我が国の「平和のための戦略」であり「日本民族存亡をかけた戦略」である。

さて、諸兄姉!
旧臘の国民の五割が棄権した総選挙を何のためにしたのか未だ分からないが、
明確なのは、
その間、我が国の政府与党、野党そして官界マスコミ界が、
総力を挙げて目を内向きにして我が国を取り巻く厳しい情勢を無視して見て観ぬふりをしてきたことだ。

私が選挙期間中、最も悔しかったのは、
安倍内閣は、解散風直前に北朝鮮に対して、
拉致被害者救出は我が国の最優先にして最重要な課題である」と国際的に通告したにもかかわらず、
一ヶ月後の総選挙では、
ケロッとそれを忘れ、政府与党は拉致の「ら」の字も言わなかった。

これは、国際社会には日本の「最重要課題」はたいしたことはないと判断させ、
北朝鮮には「拉致被害者のことを日本政府は重視していない、従って今まで通り騙し騙しいけばよい」と判断させたことになる。

同胞に対するこのような裏切りはあろうか!
極寒の北朝鮮では、
今現在も、横田めぐみさんら多くの拉致被害者が日本からの救出を待っているのに!

諸兄姉!
馬鹿馬鹿しい平成二十六年の総選挙が終わって一夜明けた平成二十七年年頭は、
烈風のなかだ!
我が国を取り巻く厳しさが骨身に染みていいではないか。

本年こそ、国家と民族の平和と誇りある未来の為に、
「平和のための戦略」と「日本民族存亡をかけた戦略」を具体的に発動する年だ。

ともに我が民族のために、天皇陛下の為に、頑張りましょう!
諸兄姉の御多幸と御奮闘を切に祈ります。