どしょっぽね
生まれ育った関西を離れ、この静岡に移り住んでもうすぐ8年になるんやけど、その関西の中でも大阪府に長く住んだせいか、私のメンタリティの多くの部分を大阪が占めている。
ただ、大阪市内に住んだことは無く、その点では純粋な大阪人ではなく、私が自分のことを「関西人」と表現する所以はここにあります。
微妙に違う部分や大きく異なる部分、関西人としての共通部分があり、まぁ、これらは書いて説明するととんでもなく長くなるんで、また別の機会に。
さて、先日の大阪のW選挙、大阪維新が府知事と市長を入れ替えて立候補する奇策に打って出ました。
対する自民はなりふり構わず共産党とも手を組んで維新潰しにかかりました。
マスコミ各社も維新や都構想を否定するような報道姿勢。
都構想自体は2015年の住民投票で僅差とは言え、一度は否決されてるわけですから、正に維新にとっては逆風もええとこです。
この選挙に負けたら維新は完全崩壊の危機。
しかし、私は「あ、今回は大阪の土性骨が出るかも・・・」と感じました。
土性骨と書いて「どしょっぽね」と発音します。
で、選挙の結果は維新の圧勝。
東京・永田町・中央・政府、これらに対する大阪人の潜在的な反発心を呼び起こしてしもたんですね。
都構想の是非はともかく、大阪の民意と言うか「性根」の部分の読み違えです。
お上に楯突いたり逆らったりすることに快感を覚える大阪人でっさかいに。(^O^)
それは、昭和9年の阪急梅田駅の高架付け替え工事を一夜で完了させた時にも大いに発揮されています。
日本初のステーション型デパートの阪急百貨店、デパ地下も大食堂もここが発祥です。
阪急百貨店と一体化した阪急梅田駅は、阪急各線の始発駅で、当時としては先進的な高架構造でした。
まぁ、今とは違いええ加減な時代で、阪急が高架にする時、いずれ省線を通す時には付け替える約束はしてたそうですが、工費の話はしとらんかったみたいてす。
あまりの省線の横暴に阪急は反発しましたが、国はマスコミを使って阪急悪者の印象操作までして民間いじめをしよった。
今と違い建設機械も満足にない時代、電車を止めずにこんな大工事をするのは不可能と思われたが、阪急は1.800人の人夫を用意し、小林一三陣頭指揮の元、終電発車直後に工事にかかり、始発発車直前に工事を完了といった離れ業をやってのけ、省線に一泡吹かせました。
工費も省線本部に乗り込んで談判し、その多くを出させました。
この工事は夜中にもかかわらず、多くの沿線住民が見物に集まり、始発電車を万歳で見送ったそうです。
これは若い頃に地元の年寄りからも聞いた記憶があり、阪急沿線の誇りとして語り継がれています。
ま、このような歴史からも、大阪人の性根の部分には反権力や反骨新が根付いており、権力に対して従順な東日本や北日本、長いものに巻かれる静岡とは根本的にちゃうんですね。