驚異の回復ぶり①

さて、今回は入院当初の数々の幸運や不思議な出来事を交え、家内の回復の模様を書きます。
家内は毎朝の17㎞のランニングを日課としており、その日も走っておりました。
家まであと500メートルばかりのところで倒れたのですが、それを見つけて救急車の手配をしてくださったのがMさんご夫妻です。
Mさんご夫妻は週に二回、駿河区整骨院に清水から来られるらしく、その道中の海岸沿いで家内が走ってる姿をよく見かけるとのことです。
ところがこの日は姿を見かけず、整骨院で治療が終わり、本来ならそのまま清水に帰られるのですが、この日はたまたま焼津市のご友人を訪ねるため、150号線に出るために石田街道に出られました。
そこで以前なら旧道を右折するのですが、4月に150号と南安倍川橋がバイパスで繋がったため、交差点では直進車線で停止しました。
そこで、歩道でしゃがみこんでる家内を見つけました。
民家の玄関先であったため、てっきり草むしりをしているように見えたらしく「あの人の家はあそこなんだね」と話し、信号が青になったので発進し、少し行ったところでルームミラーを見ると、その中に崩れ落ちる家内の姿が映ったそうです。
慌てて車を停め、家内に駆け寄って話しかけたところ、家内は「熱中症だと思います」と答えたそうですが、ろれつが回ってないことや、左半身が痺れるとの症状をMさんは見逃しませんでした。
すぐに救急車を手配して下さり、そして受け入れ先は静岡でも脳外科ではトップの病院。
さらに3月に救命救急センターがリニューアルされたことにより、万全の受け入れ態勢と迅速な処置が施されました。
この手の病気は5分10分の遅れがその後の症状に大きく影響するため、正にMさんご夫妻は命の恩人です。
Mさんご夫妻に脳疾患の知識がおありだったことや、たまたま週二日の整骨院の日、また、たまたま焼津に行くことになり、バイパスが繋がったことにより直進車線で停車され、発進後に偶然ルームミラーを見た時に家内が崩れ落ちた・・・
ほんと、数々の偶然と幸運が重なったことにより、最悪の事態が避けられたのです。

さて、次回は入院初日から数日間のことを書きますね。