土と生きる

前記時のうな研プレ団体戦が終わった翌日、二日間の休みをとって家内と一泊で温泉に行ってきました。
息子が旅行ギフト券をくれていたので、それを使っての旅行です。
行先は山梨県の某温泉。
ふだんはまず利用せんような大型の観光ホテルです。
このような大型の施設は全てが大味で、団体客やジジババ専用と思っていましたが、意外なことにこのホテルは細やかな気配りもあり、料理もなかなか良くて、ええ意味で期待外れでした。
特に朝食のバイキングはかなりの高得点で、やはり生き残りをかけてどこも懸命に努力してるんやなぁと感心してまいました。

チェックアウトしてから、少し足を延ばして八ヶ岳方面へ。
7年前の記事で紹介した自給自足生活の友人を訪ねることにしました。
http://blogs.yahoo.co.jp/kitanotamotu/22958788.html
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7年前には建築中やった母屋が完成しとりました。(*^^)v

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母屋のキッチンです。 ガスもIHもありません。

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まきストーブです。

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母屋から

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野生の胡桃がたっぷりのケーキ、コーヒー以外は全てこの土地で彼らが育てたものです。 なんとも素朴で優しく力強い味のケーキでした。

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ライ麦が元気に育っていました。

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鶏や烏骨鶏を飼っており、画像にはありませんが前日にヒヨコが二羽孵っていました。
彼らがこのような生活に入り、はやくも15年以上。
二人で森を開墾し、切り倒した木を乾燥させ、それを製材して家を建て、作物を育てて命をつないできました。
日常の全ての行動が生きるためであり、その覚悟の強さには圧倒されるものがあります。
彼らの栽培方法は「農業」ではないので、あくまで自分たちが食べることが前提。
雑草も刈らず、肥料も与えず、全てを大地と種の力に委ねる自然農法です。
種をとり苗を育て、それを毎年繰り返すことによって、植物は先祖がえりして本来の強さや味や香りが蘇るんやと思います。
現金収入は月に数日だけ林業や建築関係の仕事を手伝うだけで、主にガソリン代や車の維持費、山登りのための靴や装備品のためで、それ以外の物はほとんど自力で賄っております。
帰りがけ、お土産に瓶詰のトマトソースをくれました。
もちろん彼らが丹精込め、太陽と雨と土が育てた本物のトマトのソースです。
なにか特別な日にこれを使って料理を作ってみたいと思っています。