NHKのたどたどしい中継に非難の書き込み相次ぐ

※産経ニュースより転載


NHKのたどたどしい中継に非難の書き込み相次ぐ

熊本県内で震度7を観測した地震の発生を受け、14日の深夜、在京のテレビ各局も地震報道で特別態勢を敷いた。なかでも全国に充実した人員を配置するNHKは現地中継を頻繁に放映したが、ネットなどではその出来が酷評されている。
 午後10時半ごろに益城町役場前からの中継は、記者のりきんだ声での状況説明で始まったが、映像に映る行政関係者らの大きな声にかき消され、さらにその様子を解説するNHKの東京のアナウンサーの声が三重にかぶさる始末。
 その後も、放送とは無関係に現地からのたどたどしいリポートが重なり非常に聞きづらい三重奏が続いた。
 間を置いて行われた、同じ記者による益城町役場前でのリポートでは、いきなり被災者に近づき、「すいません、ちょっとNHKですがお話伺ってもよろしいでしょうか」と子連れの被災者に突撃するシーンも。
被災者をねぎらう言葉もないままに「どのような揺れでしたでしょうか」という唐突な質問に、被災者も苦笑しながら、「いや、すごい、すごいゆれだったです」と返答。
 さあ、打ち解けてこれからとも思えたが、記者は答えに満足したのか、「ありがとうございます」と早々と質問を切り上げてしまった。
 熊本市内の飲食店が立ち並ぶ市街からの、別の記者による中継も放映されたが、たどたどしい映像説明に終始。ネットの掲示板には、画面に表示された熊本放送局の記者2人を応援するスレッドが立てられ、「新人かと疑う」「職業体験してる小学生みたいな出来だ」などと手厳しいコメントが相次いだ。


釣りの帰り道、自宅まで数分のところでスマホに緊急ニュース速報が入ってこの地震のことを知りました。
熊本をはじめ、九州には親戚や友人知人も多いので、家に飛び込むなり、家内に「NHKにしろ」と叫びました。
普段ほとんどNHKを観ない(テレビ自体あまり観んが・・・)私ですが、やはりこのような大災害時には、全国に放送局を設けているNHKの即応性は民放を凌ぐものがあります。
テレビの前に座り、画面を食い入るように見ていたのですが、どうにも冴えない内容で、同じ映像ばかり流し、中継カメラもスーパーの陳列が散乱してるものばかり映している。
そう、伝わってこんのです。
で、民放にチャンネルを替えると、スタジオも現場カメラも実にアクティブで、はるかによく伝わってくる。

前職では20年近く、NHKとも取引関係にあった私ですが、まあ今回の件でNHKの劣化を再確認した次第ですわ。
3年前の「神戸1.17の集い」に参加した時、NHKの若いディレクターが、スタッフに「泣いてるおばちゃん探してこい」と偉そうに指示してるのを見て、張り倒したい衝動に駆られたものですが・・・
ま、NHKだけやなく、マスコミ全体の劣化は確実に進行しとりますな。
私がひょんなことから某在阪民放の報道局へ配属されたんが1978年。
日本で民放が次々に開局されたのが1957年前後ですから、私が入ったころの部課長クラスやそれ以上の人たちの多くは、軍隊経験者も多く、またそうでなくとも戦中戦後の苦労を知っておられる方が大半でした。
また、開局当時のテレビ局など、就職先として花形の今とは違い、NHKや新聞社を落ちた人や、映画業界から流れてきた人も多く、ある意味「挫折」を経験している人も多くいました。
そんな人たちが中心となっていた時代と比べると、今は一流大学出や電○関係の御令息御令嬢が縁故枠で入ってくるのですから、そりゃなかなか血の通った報道なんかでけるわけおまへんわな・・・

阪神淡路大震災の時は、まだ開局当時の社員が在籍しており、また、在阪各局も神戸の支局が被害を被り、社員の中にも被災者が多くいました。
全国報道も関西のセミ・キー局が中心となっていたのですが、東日本大震災の時は在京キー局が主導権を握っていたのと、作り手の世代交代によって、なんか上っ面的な印象を感じてしまいました。

で、今回のNHK熊本ですわ・・・
かつて取引関係にあったんで、その当時からずっと契約して受信料払ってるけど、そろそろ契約解除したろかな。