「イスラム国」との戦争について

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イスラム国」との戦争について

平成27年2月2日(月)
 昨日のニュースと本日の朝刊の見出しは「後藤さん殺害映像」である。

しかし、一月後半より、私が書き込みたかったことは、
天皇陛下パラオ・ペリリュー慰霊のことであった。

天皇の存在は、世界の諸民族の歴史のなかで異例のことである。
まさに「我が国のみこの事有り、異朝にはこの事なし」(神皇正統記)である。
古代ギリシャのゼウスの直系の子孫が、現在のギリシャの皇帝であり、
古代ローマの狼の乳で育った建国者の直系の子孫が、現在のイタリアの皇帝であると想像されたし。
ありえない、とてつもないことである。
しかし、我が国こそ、この事がある。これを万邦無比という。
即ち、天照大御神の孫の神武天皇から万世一系百二十五代が現在の天皇である。

そして、この天皇が、パラオ・ペリリューでアジア解放のために倒れた二百万の英霊の慰霊をされる。
人類の精神史上、我が国でしか起こりえないことである。

このことを本日早朝、仁徳天皇の御陵に参拝の後に書かせていただいた。

そしてこれから「イスラム国」との戦争について書いておく。

1、二人の邦人を「イスラム国」が殺害したことによって、我が国は世界注視の中で、
「報復攻撃」を実施する正当性を獲得した。
よって、総理大臣は、
直ちに自衛隊に「報復攻撃」実施準備を指令するべきである。

総理大臣は、「報復攻撃」を検討せよ。
検討してからならともかく、検討もせずに、「報復攻撃」という発想のかけらもなく、
「何もしません」と答えておれば、
テロリストに何のリスクもなく日本人を殺戮できるという誤った判断を与えることになる。
その結果、彼らは、
「どこであろうとおまえの国民が発見されれば殺戮をつづけることになるであろう」
という声明通りの行動をとるであろう。

報復こそ、テロリストに対する抑止力なのだ。
総理大臣、このことを忘れることなかれ。

結局、テロリスト、「イスラム国」に対しても、
「平和を願うなら戦いに備えよ」
という古代ローマの言葉は有効であり、阪神淡路大震災の瓦礫の中で浮かんだ、
「国防は最大の福祉である」
という言葉は真実である。

2、従っていまこそ、軍隊(自衛隊)のプレゼンスを高めよ。
それがテロに対する抑止力を高める。

この意味でも、安倍内閣に申しておく、
天皇陛下パラオで宿泊される船を、国土交通省所管の沿岸警備の巡視船にするとは何事か。
陛下に無礼であるし、
国家の品格を損なう。
また、警備もできない。

陛下には病院設備のある大型輸送艦にお泊まりいただき、
イージス艦を含む数隻の護衛艦が、そのお召艦を取り囲み、
半径百キロ圏内四方に偵察ヘリを飛ばして警護にあたるべきである。

南シナ海からあのミクロネシアの海域は、
シナのややこしい公船や海賊船やムスリム過激派の跋扈する海域である。
またこの度、「イスラム国」が如何なる声明を出しているのか、もう一度読み直してみよ。
我が国は、テロリストとの戦争状態にあることをゆめゆめ忘れるな。
くれぐれも国外に出られた天皇陛下の安全確保のための、万全の警戒を怠るな。

3、我が国の安倍内閣は、
二年前のアルジェリアイナメナスにおける十名の邦人殺戮テロの時と同様に、
この度の「イスラム国」のテロに対しても何も対処できなかった。

イナメナスの時に総理に強く言っておいたのだが、
この度も特殊部隊の活用をこれっぽっちも想定していなかったようだ。
従って、トルコやヨルダンに特殊部隊を密かに配置していた形跡はない。

そのくせ政府やヨルダンにいる(というか安倍一行に取り残された)外務省高官は、
二言目には「いま、情報を収集しています」と言うだけであった。
「○○地点で人質の奪還可能」という情報が入ってきたらどうするつもりだったのであろうか。
トルコやヨルダンに「行ってきてくれ」と頼むつもりだったのか。

要するに、安倍内閣は、何もすることがない、とは言えないので、
情報を収集しています、と言っていただけではなかったか。

4、情報は、「盗む」か「買う」か「交換する」ことによって収集できる。
一体、我が国の安倍内閣は、如何なる手段によって情報を収集していたのか。
情報分析は、我が国内の外務省的秀才面をした面々でできる。
しかし情報収集手段として、この三つの手段、
特に「盗む」という収集組織をもっていないのが我が国家体制の欠落である。

5、殺された二人の犠牲者よ。
雪山に入る登山者のように、危険を承知で入ったとは言え、無念だっただろう。
しかし、貴君らの犠牲は、
祖国である日本国を確実に本来の日本に近づけた。
日本を取り戻す引き金になった。
我々は、貴君らの犠牲を日本の為に役立たせるべく努力する。
以て、安らかに瞑目されよ。