別角度から見た従軍慰安婦

従軍慰安婦の話題になると、強制連行があったと思う人(思いたい人)と無かったと思う人(思いたい人)の双方が、自分に都合の良い情報だけを集めて、相手を論破しようとする傾向があります。
私が「無かったと思う派」であることはご存じと思いますが、今回は少し切り口や角度を変えて、この「慰安婦」について考えてみたことを書きたいと思います。
記事のテーマがテーマだけに、放送コードや社会的に見て不適切な文言も敢えて使います。
また、この私のブログには少なからず女性の方もお見えですので、極力言葉は選びますが、気分を害されるかもしれないことを予めおことわりしておきます。

さて、従軍慰安婦とは、従軍記者・従軍カメラマン・従軍看護婦・従軍医師・従軍僧侶などと同じで、書いて字のごとく、軍と行動をともにするという意味です。
他の従軍○○と従軍慰安婦の大きく異なる点は、特別な資格が必要ないことと、やはりその売春という行為によって、世間の見方が全く異なるということです。
もちろん、属している組織も大きく異なり、その職業を選んだ、もしくは選ばざるをえなかった状況も他とは大きく異なったはずです。
ここで予め書いておきますが、従軍慰安婦朝鮮人女性といったイメージが強いですが、実際には日本人も多く存在しております。
この辺りは、韓国からの度重なる謝罪要求や訴訟によって、繰り返し報道され、多くの著名人や知識人が韓国寄りの発言を重ねたことにより、そのようなイメージが定着したものと思います。
この従軍慰安婦たちと他の従軍○○との大きな違いは他にもあります。
それは給与面です。
当時の大卒初任給が20円であったのに対し、彼女たちは月給300円でした。
つまり15倍もの高給で一般公募されました。
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新聞「京城日報(キョンソンイルボ)」 1944年7月26日に掲載された募集広告

文中に「前借り3.000円まで可」とあり、現在の価値にすれば三千万円ほどでしょうか。
当時は親の借金や、また家族を助けるために娘が「女郎屋」に身売りするようなことがまだまだ行われていた時代で、この「前借り3.000円まで可」の条件はそのような境遇にある女性やその家族にとっては大きな魅力であったものと思われます。
恐らく内地の女郎屋・・・ つまり公娼制度としての赤線などで働くよりも、戦地と言う危険な場所であるためにこのような高級であったのでしょう。
実際、元従軍慰安婦という女性の預金通帳には現在の価値で数千万円の残高が記載されています。
慰安婦・・・ 別の言い方としては娼婦・女郎・売春婦・パンパン・コールガールなどが思い浮かびますが、これは似て非なるものかもしれません。
もちろん行為としては同じことなのですが、大きく異なる点は、軍需と民需の点です。
つまり慰安婦は軍人専用の娼婦ということです。
いや、娼婦と言う呼び方も適切ではないかもしれません。
戦時下においては、一部を除いて多くの国民が自らの持てる能力をお国の為に役立てようとします。
そういった意味では、慰安婦は正に身を挺してお国の為に戦ったと言えます。
という風に書けば「なんで売春がお国のためなんじゃいっ! 単なる軍人の性欲のはけ口やないかいっ!」と思われる方も多いでしょう。 そしてそれが普通の、そして現代の感覚かもしれません。
しかし、時代は70年以上も前で、公娼制度があった時代、まして戦時です。
現代の倫理観や価値観で当時を短絡的に断罪することは出来ません。
極端な話、現代の倫理観からすれば、戦国時代の有名な武将や、源平の戦いなど、暴力団の抗争と何が違うねん?ということになります。
見方を変えれば暴力団の抗争より遥かに規模も大きく、一般民間人も巻き込んでるわけです。
話が飛躍してしまいました・・・

「単なる軍人の性欲のはけ口」 さて、そうでしょうか?
慰安所」の設置の大きな目的、それは軍人の性欲処理であることに間違いはありません。
ただ、これには占領地・支配地の民間女性を強姦したりすることを防止するのが主目的で、それ以外にも軍が管理することによって性病の予防などの目的もありました。
このような理由で、多くの国の軍隊が「慰安所」という施設を設置していたのですが、各国軍隊の中でも日本軍は特に軍規が厳しく、現地女性を強姦した兵隊が銃殺に処せられたという話もあります。
ベトナム戦争時に韓国軍兵士が多くのベトナム人女性を強姦した事件は意外と知られていない事実です。
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%A9%E3%82%A4%E3%83%80%E3%82%A4%E3%83%8F%E3%83%B3
これに関しては、今回私が書こうとしている内容からは外れるので、ここではとやかく書きません。
現地女性を強姦などすれば、住民の反発によって占領地域の統制が進まず、軍にとっては実に由々しき事態ですので、このような理由からも慰安所の必要性は高かったと思います。

さて、長々と書きましたが、実はこれは前置きで、ここから本題に入ります。
慰安所」とははたしてなんだったのか?
性欲の処理場として、当時は赤線と呼ばれる娼館が内地には存在し、現代でもソープランドをはじめとして多くの風俗産業があります。
これらのものと慰安所の大きな違いは戦地であるかないか、そして民需か軍需かということになるのですが、やはりこの「戦地」ということが両者の違いに大きなウェイトを占めています。
慰安所に行く軍人と、ソープに行く現代の民間人、これは同じでしょうか?
いや、確かに性欲処理といった部分では共通しているのですが、精神状態にはかなり大きな開きがあり、軍人と慰安婦、民間人とソープ嬢、この双方の男女の精神状態も大きく異なると思うのです。
生物は己の遺伝子を残すことが最も大きな目的でもあり、人間も同様です。
「明日は死ぬかもしれない」といった、平時ではありえない状況下におかれた場合、遺伝子を残そうとする本能は尋常なレベルではなくなると思います。
平時においても、例えばレースを翌日にひかえたレーサーが、よくこのような状態になります。また、事故などで運び込まれた男性患者が、瀕死の重傷であるにもかかわらず、何故か勃起しているといった話も聞いたことがあります。
これは、死ぬ間際まで己の遺伝子を残そうとする生物の本能なのでしょう。
生死の狭間に身を置く軍人、そしてそれを迎え入れる慰安婦ソープ嬢や風俗嬢とは全く違った思いがあったのではないでしょうか?
慰安婦の中には自らの行為に誇りを持っていた者も多くいたと聞きます。
滅私奉公が是とされた時代、己の身を挺してお国に奉仕しているわけですから。
決して過剰に肯定や美化をする気はありません。
しかし、この人間(生物)の本能と言うか性と言うか、戦争と言う非日常の中でのなんとも言えぬ悲しさや虚しさを感じます。

沖縄での米兵による強姦事件などのニュースを見るにつけ、在日米軍慰安所を設置しておればこのような事件も減るのではと思うのは早計でしょうか?
現在の日本では売春行為は法律で禁じられていますが、実際にはソープランドやそれ以外のいたるところで行われているのが実情で、警察が本気で摘発しているとは到底思えません。
恐らくそれらの「処理場」が性犯罪抑制の一端を担っているので、ある意味必要悪として看過されているのでしょう。

話が横道にそれてしまいましたが、戦地での慰安所とそこで働く慰安婦、そしてそこに通う軍人、これらは現在の風俗産業と風俗嬢とその客とは大きく異なった存在であったと私は思います。
ベトナム戦争での韓国軍兵士の強姦事件も、満州から引き上げ途中の日本人に対するソ連兵や中国共産党軍兵士の鬼畜の行為も、全て犯罪でありそして戦争の惨禍です。

戦争なんて無い方がええに決まってます。
誰も戦争なんか望んではいません。
でも、悲しいかな人間は有史以前から争いつづけてます。
所詮人間も動物だからでしょうか?

私は核武装論者です。(そのためにも原発技術を手放すことには反対です)
自衛隊の国軍への昇格と軍備増強に賛成です。
9条改憲にも賛成です。
靖国神社に参拝します。
日米安保は全面見直しか破棄を求めます。
台湾との国交樹立を強く支持します。
外国人参政権には絶対に反対です。

こう書けば正に「極右」ですね・・・^_^;

でも、はるかかなたの理想は別です。

原発も火力も水力も使わない、自然エネルギー100%
世界中が一斉に武器よさらば
地球市民世界市民の達成


でも絵空事です・・・ そんなお花畑みたいな世界は無理や・・・
残念ながら人類はそこまで進化していません・・・
46億年の地球の歴史の中で、人類が生きた時間は極わずか。
恐竜が栄えた時代よりもはるかに短い時間しか人類は生きていません。


あ~・・・ なんかむっちゃ長い文章を書いてもうたな・・・