関西のお笑いDNA

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生まれ育った関西を離れて2年半が過ぎ、静岡での生活にも慣れてきた。
しかし、明石焼きやきつねうどん、ほんでからビフカツなど、無性に関西の味が恋しゅうなるのと同じレベルで、関西のお笑いが恋しゅうなる。
静岡のテレビに出てきよるんは主に東京を活躍の場としとる芸人で、例え吉本やとしても、それは全国向けの芸人で、私には全然おもろない。
明石屋さんま探偵ナイトスクープも関西ローカルの頃はおもろかったけど、全国ネットになってからはその面白さがスポイルされてしもた。
下の動画は関西では土曜日の午後1時からやってる吉本新喜劇の1シーンなんやけど、とにかく長寿番組で、私が子供のころからやっとった。

よしもと新喜劇 『帰って来た若頭』1/4

関西以外の地域の人はいきなりこれを見ても、どこで笑ろたらええんか解らんと聞いたことがある。
なるほど・・・ やっぱしこれは四六時中ボケとツッコミの中で育ってきた関西人でないと解らんのかもしらんな・・・

毎回シチュエーションをちょっとだけ変えて、この手のおんなじネタとギャグを、何十年とやってる。
ほんで、見てる側も次は何をやるかわかってるのに毎回それを見て大笑いする。
もちろん超マンネリなんやけど、同時におおいなるマンネリで、「ワイルドだろー」とか「なんでだろ~♪」などに代表される全国ネットの一過性のギャグとはその辺が大きく異なる。

う~む・・・ ようするにこの関西人特有の笑いの志向と、この関西限定の芸人たちは、その土地で昔から愛されてきたB級グルメみたいなもんなんやろか?

この動画は横山ホットプラザーズの「のこぎり芸」なんやけど、これなんか一体何十年前からやってるねんっちゅうぐらい古典的な芸です。

横山ホットブラザーズ
3分15秒ぐらいからご覧ください。

何年か前に関西のテレビ番組で、横山ホットプラザーズとプリンセスプリンセスの元リーダーが、大阪ミナミの歓楽街スナックをまわり、規定時間内に「流し」でなんぼ稼げるか?っちゅう対決がありました。
ほんなもん、勝負ははなっからついてるみたいなもんで、いかにあのプリプリとはいえ、元リーダーだけの不完全な状態でフルメンバーのホットプラザーズに勝てるわけが無く、ましてや場所は夜のミナミ、結果はホットプラザーズの圧勝となりました。
そして番組の最後にはホットプラザーズの愛用してきたノコギリと、プリプリの解散コンサートで、リーダーが着た衣装がセリにかけられたのですが、これもノコギリの圧勝・・・
たった一回だけ着た衣装と、何十年叩いてきたノコギリですから、これは当然の結果ですな。
しかし、これが大阪ミナミやのうて、新宿や埼玉大宮あたりでこの企画をやればまったく違う結果になっとったかもしれません。

ところで、在京テレビ局が発進するお笑いは全国ネットやけど、それ以外の地域、例えば北海道限定とか東北限定、または九州限定とかで、その地域の人にしか理解できん、そして昔っから続いてるお笑いってのはあるんですかね・・・?