関西人はパン好き?

静岡に転居して早や一年半が経過しました。
関西に比べると気候も温暖で、水も美味いし新鮮な地物野菜も豊富、県民性も穏やかで実に住みやすい土地柄です。
とは言え、生まれ育った関西とは色々と異なる部分も多く、中には少し困っこともあります。
今回はその中の一つ「パン」に関してです。
こちらへ来てから何軒かの店でフランスパンを買ったのですが、どれもこれも私の好みに合わんのです。
決してパンとしては不味いわけではないのですが、フランスパンとしてはどうにも違和感があります。
どういった違和感かと言いますと、要するに柔らかすぎるんです。
バゲットやバタールの形はしてても、先ず皮が薄くて柔らかく、中もきめ細やかでふんわり柔らかといった具合です。
つまり、フランスパンの形をしたコッペパンみたいなもんです。
食パンも例にもれず、ハード系の食パンはにはいまだにお目にかかっておりません。
私がイメージする、あるいは大半の関西人が好むフランスパンとは、口の中を切りそうなほどのクリスピーーな皮に、しっかりもっちりした中身と香ばしい小麦の香んですが、これが静岡にはなかなか無いんです。

イメージ 1このパリパリの皮と、断面の不揃いな気泡が関西人の求めるフランスパンです。

で、静岡市民の知り合い何人かに聞いてみたところ、みんな口を揃えたように「静岡は柔らかいパンを好む」とのこと・・・
そして、フランスパンなどよりも菓子パンや総菜パンに人気があるようで、なるほど、うちの近所の人気店でもやたらとその手のパンのラインナップが豊富で、やはり所変われば好みも変わるみたいです。
そこで、ちょっとググってみたところ、総務省の発表では以下のようになってます。

イメージ 2

政令指定都市別に見れば、完璧に西高東低というか、近畿圏が上位を占めています。
静岡市は34位、なるほど・・・・ 関西はパン文化圏と言っても過言ではないほどパン食が多いようです。

昨日、前の記事の「さかな屋食堂」へ行った後、ネットで見つけた静岡では少数派のハード系のパン屋へ行ってみたところ、一軒目の北安東の店は定休日(@_@;)
二件目の焼津の店は売り切れ閉店\(◎o◎)/!
再び静岡市内に戻り、ダメ元で飛び込んだ三軒目の店、ここでようやく見た目は合格のバゲット見つけました。
車の中で家内とちぎって食べてみたところ・・・ 「いけるんちゃう?」  「そやな・・・ これならもんく無いかも・・・」  「100点とは言わんけど、85点ぐらいはあるんちゃう」 「とりあえず静岡でのお気に入り暫定1位やで」
てな具合で、ようやく好みフランスパンに巡り合え、「やっぱり静岡にもあるやん♪」と、昨日はちょっと嬉しい日曜日でした。