久々の優勝♪

週末はうな研の6月大会でした。
5月から9月までの各月大会の獲得ポイントでその年のチャンピオンを競うシリーズ戦です。
旧うな輪の第一回大会が開催されたのは2003年の6月、私はその大会から出場してきましたので、今回の大会が丁度10年目ということになり、なにやら感慨深いものがあります。

5月大会は肋骨の骨折により、不完全燃焼の状態で終わりましたので、今回の6月大会ではなんとか結果を残そうと目論んでおりました。


出撃日は金土日のいずれかから任意で選ぶのですが、私が今回選んだのは日曜日。
これは事前の天気予報で決定しました。
金・土曜日出撃組が全国的な悪天候で苦戦し、愛知のぶんやさんと大阪のジョコさんのの66cmが最大で、あとは60台前半ばかりです。
最終の日曜日には宿敵ICUの頭目のうなぼうずさん、愛知の強豪maruさんが控えており、さらに愛知の新人のシックスセンスさんも侮れません。
恐らく優勝ラインは70台前半か・・・?
情報によるとうなぼうずさんは弟子のひとみちゃんとともに三重県辺りを徘徊している様子・・・
さて・・・ どうするか・・・
手堅くいくなら60台がほぼ確実に出る実績ポイント。
70台前半を狙うなら先月72cmを釣ったポイントか・・・

土曜日に出撃したジョコさんは、豪雨の中でも「車横づけポイント」は選ばず、ひとみちゃんも女の身でありながら合羽を着て深夜まで奮戦・・・
他のメンバーも雨の中で頑張りました・・・
好天に恵まれたうえ、手堅いポイントでお茶を濁すような闘いは失礼です。
迷いは吹っ切れました!
導き出した結論は「ウナギ釣りにおける冒険心と開拓精神」
本来は我ら丹後組のお家芸で、その後はICUをはじめとする関西勢や東海・関東勢にも伝播したスピリッツです。
旧うな輪時代から大会の競技志向と大型志向をけん引してきた手前、70㎝前後の鍔迫り合いで勝利するよりも、激渋の大会に華を添えるため「一発大物orポーズ」を選びました。

このポイントは先月伊東に行った時に下見だけしておいた渓流域のポイントで、汽水域をメインにしてきた私にとってはまだまだ未知の環境です。
現場に到着し、車から少し離れた場所の淵がこの日のポイントです。
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ザイルを使って河原に下り、ケータイで現場の写メをうなぼうずさんに送ります。
するとすぐにうなぼうずさんから電話がかかってきて、渓流や身餌のアドバイスをしてもらいました。
うなぼうずさんに限らず、ジョコさんやぶんやさんからも私はよく渓流に関するアドバイスをしてもらいます。
彼らは元々は他のカテゴリーの釣りの経験が豊富で、引き出しの数では私は足元にも及びません。
大会ではもちろんライバル同士なのですが、相手も自分と同じようにしんどい目をしてるんが解るだけに、相手に対するリスペクトも本物、正に敵に塩を贈りながらの真剣勝負です。
これが無けりゃやはり大会がギスギスしたものになり、「真剣に遊ぶ」ことはできません。

18時に戦闘開始。
しばらくしたころにうなぼうずさんからも戦闘開始のメールが届き、それ以降もおざさん、ぶんやさん、ジョコさんらから様子うかがいのメールが・・・
しかし、一発大物に胸躍らせるも、竿先の鈴はチリッとも鳴らず、外道のオイカワが釣れるだけで時間だけが過ぎていきます・・・
「読みが外れたか・・・  下の淵に移動するか・・・  いや、己の勘を信じてこのポイントと心中するか・・・」などと考えていると、22時前からウナギらしきアタリが出始めました。
一回目はすっぽ抜け、そして2回目、右端に立てかけていた親父が遺してくれた竿に大型特有の強烈なアタリがあり、合わせてみると一瞬根がかりかと思うような重量感!
しかしそこは仕掛けも竿も丹後仕様のごっついやつなので、切られることはまず無い。
底の石に巻かれないように竿を立て、強引に浮かせてゴリ巻で水面を滑らせます。
あと数メートルのところまで寄せて、ヘッドライトを点けて水面でのたくる魚体を確認した瞬間に優勝を確信しました。
で、あがってきたのがこいつ。
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極太の81cmでした。
急いでうなぼうずさん達にメールを入れます。
ほぼ同時刻にうなぼうずさんもエントリーサイズをゲットした模様。
ここまで来たら欲が出てきて、型の部だけでなく総合の部での優勝も狙って追加を試みますが、そのあと2回すっぽ抜けをくらい、0時の餌切れ撤収間際にエントリー外が一匹。
やはり身餌の刺し方やハリの選び方はまだまだ勉強が必要です。
帰り道、多くのメンバーから「やりましたね~ おめでとうございます♪」のメールが飛び込んできます。
帰宅後に愛知のmaruさんのエントリーサイズあがらずの釣果報告を確認。
この時点でほぼ優勝は確定です。ヽ(^o^)丿
ひとみちゃんとうなぼうずさんの計測がまだですが、電話では「エントリー微妙サイズ」と言っていたので、まさか測ってみたら82cmありましたなんてことはないでしょう。

で、今夜はさっそくこの81cmを捌いて料理しました。

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目方は1.25キログラムありました。

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備長炭で焼き上げます。

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うな重と、右手に見える食いさしは白焼き。

捌いてる時から感じてたのですが、このウナギは独特の香りがあります。
なんの香りかというと、植物系の香りで、胡瓜や西瓜のような・・・ つまり天然鮎のかおりがするのです。
こいつを釣った川には鮎も生息しているので、やはりこの時期は鮎を捕食しているのでしょう。
実際、胃袋の中には未消化の鮎らしき小魚が詰まっていました。


ま、そんなわけで、なんとか大会を盛り上げることが出来、静岡初の80台、そして2年10か月ぶりとなるシリーズ戦での優勝も獲得できて、とてもハッピーな週末でした。ヽ(^o^)丿