定説

今日は久しぶりに「うなぎ釣り」のことを書こうかと思う。

釣りに限らずどんな世界にも「定説」や「学説」なるものが存在する。
それらは先人達が数々の経験や研究によって導き出したものが多く、大筋では当っていると思う。

「うなぎ釣り」は日本各地で古来より行われてきた。
海はもちろん、源流に近い山間部や溜池まで、おおよそ水のあるところどこにでも生息している鰻は、恐らく我々の先祖にとって貴重な蛋白源であったに違いない。
昔から釣り方や餌などは地域によって色々とあるのだが、共通している「定説」が幾つかあるので知っている範囲で書いてみよう。
しかしどの世界にも「例外」が存在するのも事実で、「うなぎ釣り」の世界にも色々と例外はある。
ここから先は下記の①~⑥の定説に関して、私の実体験と、少ない脳みそで考えたこと(否定も肯定も)を書いてみることにする。

①<時合いは日没前後からせいぜい1~2時間。>
 大筋では当っているが、深夜の11時から午前1時ごろにも時合いがある。更に日の出直前の15分ぐらい前にも極めて短い時合いが確実に存在する。 そしてこの時間帯に釣れるものは大型が多いのも特徴。
恐らく午後9時台の「中弛み」で納竿する人が多いのと、昔は現在のようなヘッドランプや虫除けなどの快適装備が無かったため、深夜まで粘るのが厳しかったと思われる。

②<釣期は梅雨明けから9月ごろまで。>
 これも高性能の雨具や防寒着が無かったころに出来た定説であると思う。たしかにこの時期が最も鰻が活発に捕食する時期ではあると思うが、私は4~11月が釣期と思っている。
ただ、時期によってはピンポイントに鰻が集まったりするため、昔の延べ竿では広く探れないのではなかっただろうか? やはりスピニングリールの普及はうなぎ釣りにも変革をもたらしたと思う。
下の画像は私が昨年の12月8日に釣った鰻です。
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③<月夜には釣れない。>
 これに関しても諸説あるのですが、私の場合は全く関係ないと思っています。
新月でもボーズ食らったり、また逆に満月で大釣りしたり・・・ 
この定説に関しては、来春に公開予定の「新サイト」で検証してみたいと思います。

④<雨後の濁りが入ってるときがチャンス。>
 濁りによって鰻の警戒心が薄れ、雨によって土手や畑から流されてきたミミズを捕食するため活発に行動するといったところでしょうか?

⑤<水温14℃が捕食の下限。(学説)>
 これも大筋では当っている。たしかに水温が下がれば活動が低下するのは事実ですが、私の経験では2月の日本海、水温8℃で釣った経験があります。
ただし、この日は所謂「小春日和」であったため、浅瀬の泥が日中の太陽光で暖められ、上昇基調の低水温であったことを付け加えておきます。

⑥<産卵場所はマリアナ海域(学説)>
 これに関しては・・・ ここではやめときましょ・・・(汗

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ま~ 好き勝手なことを書きましたが、文才が無いので思ってることや感じたことを完璧には表現し切れません(汗
私の場合は現在の「うなぎ釣り」の「バックボーン」となる他の釣りの経験がほとんど無く、また始めた頃は上記の定説すらろくに知らなかったため、素人の強みで「やってみなわからんやん♪」と実に軽いノリで季節を問わず出撃を繰り返しました。
決して定説や学説を覆してやろうなどと意気込んでるわけではないのですが、それらにとらわれていると未知の可能性も失くしてしまうので、今後も色々とチャレンジは続けてみたいと考えています。
因みに2枚目の画像は12月の日本海での夜釣りには不可欠の「ペール缶と練炭」です。