滅びゆくもの・・・

たまには私のもう一つの趣味というか、鰻釣りを始めるまではほぼ生活と思考の大半を占めていたバイクに関することを・・・
最近は環境問題などもあり、煙を吐いて走る2サイクルのバイクはほぼ完璧に市場から締め出されてしまった。
極一部のコンペティションモデルや輸入車にのみ生き残っているものの、もはや絶滅危惧種である。
今夜は私が過去に乗った2サイクルバイクの内の何台かを記事にしてみます。
※全ての画像はネット上で拾ってきたものです。

           73年型カワサキ250TR(F11)
カワサキの現行モデルで、エストレヤ系の4サイクルエンジンを搭載した同名のものが存在するが、全くの別物です。
これは同社の2サイクルの伝統的な吸入方式であったロータリーディスクバルブからオーソドックスなピストンバルブ方式に変更になった73年型で、ライバルにはヤマハDT250やスズキのハスラー250などがあった。
信号グランプリではホンダのCB500に白煙を浴びせながらブッチ切る俊足ぶりでした。
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           80年型ヤマハRZ250(別命750キラー)
アメリカのカリフォルニア規制などの煽りで、2サイクルが存亡の危機に立たされ、ヤマハが最後っ屁みたいな覚悟で世に送り出した初の水冷250。
カンチレバー方式のモノクロスサスペンションを採用し、価格も当時としては破格であった。
同社の市販レーサーであるTZ250(80年型まで)とのパーツの互換性も多く見られ、当時のFⅢクラスのレギュレーションとも相まって限りなくTZに近づけることも可能であった。
このモデルが火付け役となり、各社がこぞって2サイクルの新型モデルを発売。
空前のバイクブームが巻き起こり、プロダクションレースに多くのライダーがRZで参戦、日本のロードレースの発展や人気上昇に多大なる貢献を果たす。  
ヤマハだけでなく、バイク業界全体にとって正に起死回生の1打となった伝説的名車と言っても過言ではない。
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            84年型ヤマハRZV500
RZ250の発売以降続くレプリカ戦争の中で、ヤマハが出した最大排気量の2サイクルモデル。
V型4気筒エンジンを輸出モデルはスチールフレーム、国内モデルはアルミフレームに搭載し、その加速感は正に「弾丸」であった。
ただ構造上、後ろバンクのエキゾーストパイプがシートの真下を通るためケツが熱いのなんの・・・(-_-;
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            84年型カワサキKR250
同社のファクトリーマシンと同名の市販モデル。
2気筒のシリンダーを前後に配置したタンデムツイン、吸入方式はロータリーディスクバルブを採用し、リヤショックユニットがエンジン下に配されたユニークなモデル。
先発のヤマハRZやスズキRG250γに対抗して発売された。
ノーマル同士ならライバル車と遜色なかったものの、FⅢマシンのベースとしてはやや劣勢に立たされた感がある。
しかしその独特の構成やフィーリングは捨てがたく、今も根強いファンが多いモデルである。
このバイクでは右肩靭帯断裂の痛い思い出があります・・・(ToT)/~~~
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            89年型ヤマハTDR250
同社のレーサーレプリカモデルのTZR250のエンジンをそのまんまデュアルパーパスの車体構成に搭載したかなりヤタケタなモデル。
私自身が一番永く乗った2サイクルモデルでもあり、なんやかやで3台所有した。
機会があればもう一度手に入れたいと思っている。
TZR譲りのハイパワーエンジンと強力なブレーキ、アップライトな乗車姿勢と相まって、タイトなワインディングや街中では下手なレプリカモデルに白煙を浴びせた。
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今や消え逝く運命にある2サイクルモデルですが、あの甲高いエキゾーストノートや混合気と共に燃焼するオイルの匂い・・・ 今でも鼓膜や鼻腔に焼き付いて離れません(^^ゞ

※訂正・一番永く乗った2サイクルは現在も所有しているヤマハDT230LANZAでした<(_ _)>
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