団体戦 第一ラウンド

9月12日から『第一回うな研団体戦』が約一ヶ月間に渡って開催されています。
この団体戦は旧うな輪の最後の大会として昨年の8~9月に初めて開催され、そのスタイルをほぼ維持したまま現在の『うな研』に引き継がれました。
旧うな輪の管理人であるふ~さんが考案された大会形式で、1チーム3~5名で編成された全国のチームが、チームの上位3人それぞれの最長寸(一人に付き一匹)つまり3匹の長さの合計で順位を競います。
1センチ=1ポイントで、60センチが3匹なら180ポイントとなります。
エントリーサイズ(最低規定寸法)は50センチ以上に設定されており、これ以下のウナギを何匹釣っても意味が無く、申告できるのも一人一匹のみ(更新は何度でも可)といったルールです。
5~9月にシリーズ戦として開催される個人戦のU-1グランプリとは違い、チーム単位での長期戦で、一人が大物を何匹釣っても意味が無く、チーム内の3人が大物を一匹づつ釣らなければ勝てないわけです。
昨年の団体戦では同地域や顔見知り、さらに同世代で編成されたチームなど全国合計7チームがその釣技を競いました。
期間中はチーム員同士の連絡や情報交換も密になり、また餌不足で苦しむライバルチームに自チームのドバ場を開放し「敵に塩を贈る」助け合いも盛んに行われました。
エントリーサイズがあがらずに苦しむチームメイトの釣行を援護するために、その人の奥さんの誕生日に手作りケーキを届けるなどのバックアップするチームリーダーまで現れ、終わってみれば参加選手全員の親交がより深まる結果となりました。
団体戦終了後に休止が決まっていた「うな輪」ですが、今思えばこの期間中により深まったメンバー間の親交と信頼感が現在の「うな研」発足への原動力となったのは疑う余地が無く、これがふ~さんからの我々への最後のプレゼントであったと深く感謝しています。

さて、今回の団体戦は昨年とはチーム編成にも少し変更がありました。
基本的には昨年のオーダ~をほぼ踏襲しているのですが、中には「昨日の敵は今日の友」もあればその逆もあり、全体的には戦力バランスのとれた総勢5チームでの闘いです。
【参加チーム一覧】(敬称略)
丹後組      ぱらまた・フーチン・トモエ兄・ドルキュー
チームICU   うなぼうず・花武・ジョコ・佳サ
TEAM 東海     たぬき・施設長・こいち・はまぐり
TEAM やっちゃん  やっちゃん・ひとみちゃん・たー・うな新(助っ人)
TEAM 西果て    レプト・ジョニー・トモエjr・Mr6・幸陽○(助っ人)

私が参加者としての立場を離れ、今年の予測を客観的にしてみると・・・
うなぼうずさん率いる昨年の覇者「チームICU」はやはり総合力や組織力・行動力・アホさ加減で今年も優勝候補の最右翼であることは間違いない。
「丹後組」は昨年はチームを分散させたが、今年は正規軍での編成となり、「型の丹後組」の威信にかけ
ても、また今年のシリーズ戦での長寸記録1・2位のドルキューさんとぱらまたを擁する以上何がなんでも負けられない。
東海地区のリーダーたぬきさん率いる「TEAM 東海」、最近は果敢に遠征をかけているたぬきさんや施設長さんが爆発の予感を漂わせ、さらに昨年の団体戦で気を吐いたこいちさんや有望新人のはまぐりさんを擁し、虎視眈々と王座を狙っている。
長崎のミッドナイトスナイパーのレプトさん率いる「TEAM 西果て」は実に不気味な存在である。
知的なことこの上ないアプローチを得意とするレプトさん、ベテランのジョニーさん、うな輪時代には優勝経験もあるトモエjrの3人の長崎勢に加え山口のスッポンの名手Mr6さん、昨年のチームICU優勝の立役者となった幸陽○さんが助っ人として参入!
さて・・・ 最後になりますが、埼玉の奇才やっちゃん率いる「TEAM やっちゃん」ですが・・・
一見寄せ集め的な編成に見えますが、実はこのチームがまことにもってに不気味というか・・・ 台風の目になりそうな気がします。
先ずは助っ人のうな新さん、うな研最年長でありながら、今年のU-1グランプリにおいて型の部・数の部共に2位、総合の部3位の年間ランキングを獲得!おまけに最終戦では3部門優勝のハットトリックを達成した超実力者です。
ひとみちゃんはICUのうなぼうずさんの弟子で釣行も氏に同行するため、ポイントの選択などでアドバンテージがある。
たーさんも期間中に関東・関西の両方で果敢に出撃を繰り返す予定で、「一発!」の可能性は大である。
最後にリーダー兼補欠のやっちゃん・・・ ま、過去には89センチの実績もあるのでもしかすると・・・(^。^)

以上のような顔ぶれで始まった団体戦ですが、開催初日の9月12~13日は浜名湖でのオフ会と重なり、主だったメンバーの大半がそれに参加していたため、全体としては19日からのシルバーウイークが実質的な第一ラウンドとなった。
我が丹後組は他チームに「先制パンチ」を浴びせるべく平日の17日に私・トモエ兄・ドルキューの3名で緊急出撃を敢行し、先ずはドルキューさんがエントリーサイズ第一号となる54センチを釣り上げ、他チームに軽くジャブを当て、この時点で暫定トップ。
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19日にはICUのうなぼうずさんが目測65センチをあげ、暫定トップに。
この2本が呼び水となるかと思われたものの、全国的な低活性と好天によるドバ不足でどのチームも思ったような釣果が上がらない。
丹後組のフーチンさんは今年は多忙のためシリーズ戦の参加もままならなかったが、昨年の団体戦で94センチを釣り上げ、個人部門でブッチギリ優勝をした誇りにかけてホームの丹後へ単身斬り込みをかけ、2日間に渡って現地に踏みとどまり、二晩目の午前4時(正確には3日目の朝)に見事73センチをゲット! 今大会初の70超えで「一発屋」の意地を見せつけ丹後組みを再びトップに押し上げる。
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玉砕を避けるため瀬戸内側に遠征をかけた私とトモエ兄はエンピツと外道のみに終わる。
このころにはジョコさん・こいちさん・うな新さん・幸陽○さんらが次々にエントリーサイズをあげて混戦となってくる。
私と兄は21日に丹後に出撃し20日の朝にボーズで帰還、その夜は再び瀬戸内側でボーズと散々な状況(ToT)/~~~
ICUの花武さんもエントリーサイズを釣り上げ、これでICUがエントリー3本を真っ先に揃え、この時点でICUが再び暫定トップに・・・ これには大いに焦りと危機感を感じた。

シルバーウイーク最後の夜、この日が第一ラウンド最終日である。
私はこの全国的な不調とドバ不足の関連性についてある仮説を立て、それに基づいて単独で瀬戸内側のとあるポイントへ出撃した。
日没直前にポイントへ到着し、防波堤の上に立った時、水面から立ち昇る湿気を含んだ生暖かい空気に「今夜はいけるっ!」と直感した。過去のデータからしても私のこの勘は良く当たるのだ。
満潮まではエンピツと外道と餌盗りのオンパレードであったが、読み通りに下げに入って間もなく下流側に投入していた竿にウナギ特有のアタリがきた。
抜きあげたのは目測で60オーバー(^。^) 再び丹後組がトップに立った瞬間である。
私の持論でいけば、このポイントで今夜のさらなるサイズアップの可能性は低いと判断し、思い切って冒険をしてみることにした。
7月に全くダミだった最も海寄りのポイントへ思い切って場所替えです。
デイパックに道具箱、左手に釣竿を持って口にはドバ箱の紐を咥えテトラ帯を上って下って・・・
普段ガレージに置いてるドバ箱は野良猫の爪砥ぎにされており、ついでにオシッコかけていくので、紐にもかかってたみたいで臭かった~(-_-;)
で、場所替えして30分、読みが当たって・・・・ 来ました~\(◎o◎)/!
一目で判る70オーバー!ICUを突き放す一発でしたヽ(^o^)丿
ただ、この時点で餌切れとなり撤収となりましたが、第一ラウンド終盤でようやくエントリーサイズがあがってホッとしましたヽ(^o^)丿
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2本目は綺麗な緑色の海ウナギ、1時間も経てば色が変わるので釣り上げた直後に撮影しました。
帰宅して採寸したところ74cm、今大会で最長で個人部門でも暫定トップですヽ(^o^)
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てなかんじで第一ラウンドの終了ゴングの寸前になんとか結果を出せました。
現時点でエントリーサイズが3本揃ったのは丹後組とICUの2チーム、他のチームもエントリーサイズをあげてきています。
この週末から第2ラウンドが始まりますが、恐らく今夜も出撃している猛者が数多くいると思われ、いか
に現時点でトップでも「一寸先は闇」が長期戦である団体戦の怖さです。
現在丹後組の獲得ポイントは74+73+54=201
私の予想では優勝ラインは恐らく230辺りと踏んでいます。
この週末はホームの新規ポイントへ行くか、少し気になる瀬戸内側のとあるポイントへいくか・・・?
ICUの連覇は何がなんでも阻止したいし、やはり丹後組としては最低でも80台をあげて優勝したいのでまだまだこれからが闘いの本番です。