9月大会

先週末は5月に始まった「うな研U-1グランプリ」の最終戦9月大会でした。
5~9月大会までの全5戦の累積ポイントでそのシーズンの王座を競うのですが、8月大会終了時点、私は釣った鰻の長さで競われる「型の部」で124ポイント獲得のランキング2位。
トップは同じ丹後組のチームメイトであるドルキューさんで133ポイント、その差は9ポイントである。
順位に対して与えられるポイントは1位が25、2位が20で以下2ポイント刻みで6位までにポイントが付与され、それに自分が釣ったシーズン最長寸のセンチ数がポイントとして加算される。
つまり私が優勝して、なおかつ彼が5位以下になるか、もしくは今期の自己長寸記録を更新しなくては勝ち目はない。
そればかりか、1~9位ぐらいまでがけっこう僅差であり、2位の座を守ることもそう簡単な状況ではないのである。
「うな研U-1グランプリ」はあくまで個人戦ではあるのだが、やはり「型の部」の王者は我が丹後組から出したい・・・
となれば、ここはチームオーダーを組むことにする。
つまり、チャンピオンに一番近い位置につけているドルキューさんを最優先するのだ。
普段の大会なら、ホームグランドのどの場所に誰が入るかは公平にジャンケンで決めるのが通例なのだが、今回はランキング順にドルキュー・ぱらまた・トモエ兄・フーチンの順で入りたい場所を決定する。
場所の選択が大きく結果に影響する鰻釣りではこれは実に大事なこのなのだ。
大会前日に餌のドバを60匹確保、翌日の午前中にも堀に行くが、ここ最近の日照りで私のドバポイントはことごとく壊滅状態・・・
そこに兄とドルキューさんから「自分たちのドバポイントも壊滅\(◎o◎)/!」の知らせが入る。
今大会に黄信号が灯ったが、すぐさまフーチンさんに連絡を入れて事の次第を報告、すでに自分用のドバを100匹ほど確保していたフーチンさんに追加掘りを要請し、私は最後のドバポイントへ向かう。
ここでどうにかグッドサイズ210匹を確保、フーチンさんも120匹を追加してくれ、とりあえず餌の心配が無くなったので胸をなでおろす。
兄とドルキューさんも自力で何とか30匹前後は確保できていたようなので、前日にドバの枯渇に危機感をあらわにしていたteamICUのジョコさんに連絡を入れ、多少ならお裾分けできることを伝えると、同チームの花武さんが大量に確保できたとのことで一安心。
急いで帰宅し、シャワーで汗を流して車に飛び乗って集合地点へ向かう。
幸い高速の渋滞も無く、予定通りにホームの日本海側ポイントへ到着。
実はここからが私たちのホームの大変なところで、瀬戸内側や太平洋側によくあるような「車横付け」でコンクリートや芝生で整備された足場の良い釣り場とは違う・・・
ゴム長に履き替え軍手をして、手には草刈機や鎌を持って先ずは進入路や釣座の開墾といった野良仕事を終えなくてはならない・・・
藪蚊に刺され汗だくになりながら作業を終え、ようやく釣具の搬入となる。
今回の釣座の配置は、先に書いた優先順位で決定、ドルキューFポイント下流側・ぱらまた同上流側・トモエ兄Dポイント下流側・フーチン同中央となる。
全員が日没直前には竿を出し終え、最終決戦の幕が開ける・・・ 全国各地のメンバーからも「戦闘開始!」のメールが続々と飛び込んでくる。
毎回のことながら胸の高鳴りと繋がり感を感じる瞬間でもある。

で・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
このあとは特に何も無く・・・ というか・・・ ほとんど書くことが無いのである・・・

この日のホームは、かつて記憶に無いほどの低活性振り・・・
「この釣座と心中するつもりで粘ります!」と言うドルキューさんと餌さ盗りのフグの大群をを残し、私は1時間を要してポイントを移動、しかしそこも状況は変わらず、釣れたのはとハゼとマルタこのでっかいチヌのみ。
イメージ 1

チヌは昆布締めにでもすればそれなりに食えるのだが、刺身や塩焼きでもさほど美味い魚ではないので撮影後にお帰りいただいた。
全国のメンバーからも状況の報告が入るが、なんとみんなが苦戦している模様で、数も1~2本、サイズも70台は上がっていないようである。
となるとチャンスである。
1本でも大型を釣れば優勝や王座獲得の可能性が高い。
低活性に対処するため錘のサイズを変更し、ハリスも私としては異例の2.5号、鉤も14号に落として深夜と明け方の時合いに集中することにする。
そこに兄からようやく本日の1本目となる「70クラスゲット!」の報告が入る。
把握しているだけの情報では現在暫定トップのサイズである。
ランキング下位の兄が上位に割り込んでくれたり、もしくは優勝して25ポイントを確保してくれることは私やドルキューさんにとっては他の追撃を振り切る意味でも大いに援護射撃として役立ってくれる。
流石はチーム最年長、団塊の世代はやるときゃやってくれるでヽ(^o^)丿

で・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

そのまんま何事も起こらないまま平和な時間が過ぎ、夜明け前に再び意を決して通称「94ポイント」に場所換えをする。
ここには既にフーチンさんが引っ越してきており、状況を聞くとやはり芳しくないようである。
それでもこれまでに我々丹後組に数々の栄光を与えてくれた「夜明け前の大物」出現のドラマに望みを繋ぐ・・・

で・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
再び平和な時間が流れ、ついにドラマも起こらずタイムアップとなる・・・・(ToT)/~~~


4人で合計20本の竿を出し、12時間粘って兄の70クラス1本のみ・・・
とりあえず丹後組全員玉砕は免れたものの、最終戦としてはなんともお粗末な結果となってしまった。
「撤収開始!94ポイントに集合」のメールを兄とドルちゃんに送り、撤収作業をしているとドルちゃんからとんでもない内容のメールが・・・
「お兄さんの70、玉ねぎ袋に穴開けて逃げました(ToT)/~~~」・・・・・・・・・・
イメージ 2

恐らく元々開いてた小さな穴に尻尾をねじ込んで穴を無理やりこじ広げて逃げたのだろう・・・
「天然鰻だけは蒲焼になるまで油断は出来ない」の教訓を再認識させられるドラマであった・・・

大会結果のほうは8月大会終了時点でランク7位の「うな新さん」が見事に優勝をきめ、私は3位に転落、しかしドルキューさんは今回ノーポイントであったにも関わらず、2ポイント差で辛うじて首位をキープ、見事に「U-1初代型の部王者」に輝いた。
以下は型の部の最終ランキングです。
【型の部】
①ドルキュー 133
②うな新     131
③ぱらまた 124 (81cm)
④レプト   124 (70cm)
⑤ジョコ   122
⑥maru   119(新)
⑦やまと     118(新)
⑧うなぼうず 112
⑨花武     104
⑩うなうなうなおじさん 92
⑪こいち     90(新)
⑫ジョニー 89
⑬施設長  81
⑭ひとみ     79(新)
⑮はまぐり 76(新)
⑯トモエ兄 69
※以下ノーポイント

てなわけで、私は今回は全くええところのないまま最終戦を終えてしまったのですが、「型の部王者は丹後組から!」の目標が達成できたのは実に嬉しいヽ(^o^)丿
チームメイトであり最大のライバルであったドルキューさん、シーズン後半から怒涛の追い上げを見せてくれたうな新さん、そして「数の部」チャンピオンを獲得されたレプトさん、「総合の部」チャンピオンを獲得されたうなぼうずさん、実にお見事でした、心より拍手を贈ります。

さて、2009U-1グランプリは以上のような結果で幕を閉じたが、今週末からは1ヶ月間にわたる一大イベントの「団体戦」が始まります。
この大会はメンバー間の信頼や親交が深まる反面、足を引っ張ることへのプレッシャーとの闘いでもあり、シリーズ戦とはまた違ったドラマが数々生まれます。
私自身、気持ちは既に団体戦にスイッチしており、目指すは丹後組の完全優勝ですが、他のチームも強豪ぞろいなのでどうなることやら(-_-;)
来月の中旬ごろにこのブログで優勝の報告が出来るとええんですけど・・・