都民よ、ほうらみてみぃヽ(^o^)丿

脚本家 井沢 満氏のブログより転載です。


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あの舛添さんが、いやに殊勝におとなしくいているなぁ、と見ていたら
やっぱり、動き始めたようである。
24日から3日間の日程で北京市を訪問するそうだが、政府に口挟ませぬ
電光石火の段取り。都庁を訪れた中国の程永華・駐日大使に直談判、
自ら申し入れたが、中国のほうから北京市長の招待という形を取った。
ちなみに、程永華・駐日大使は中国人初の留学生として創価大学
入学した人で、池田大作氏の覚えめでたい人である。
舛添氏は、北京で大気物質汚染「PM2・5」に対して都から協力を申し出るそうだが、
協力とは何だろう?技術なのか、お金なのか。
技術にせよ、お金にせよ現在の日中関係の中で、支援はいかがなものか。
いずれにしても、都民は承知していない。
東京都の動向は、国のそれと連動しているのであるから、国民もそれなりの
関心を持って欲しいと思うのだが、人ごとなのだろうか。
舛添氏が行おうとしているのは、政府の頭越しに日中外交であるのだが。
いや外交というよりは、おみやげ付きの「友好」提案であろう。
韓国もそうだが、中国にとっての友好とは自国に都合のいい日本であれという
要求に他ならない。
外務省もまた中国には莫大なODAを渡しているが、それを批判された時の彼らの
言い訳は「中国の環境がよくなれば日本のためにもなる」。
渡す巨額がそのまま環境浄化に使われればそうかもしれぬが、大方が
軍事費と高官たちの懐を潤すのが関の山。
第一他国の環境汚染が偏西風で吹きつけられ、迷惑している国が
なにゆえ掃除の費用を払わねばならぬ?
まして相手は表向き、日本よりGDPも高い大国ではないか。
本来なら迷惑を被る、日本の対策費用を要求すべきところ。
舛添氏の大気物質汚染協力も結局、都税からお金を差し上げることではないのだろうか。
技術提供なら、その中身をパクられるのがおち。
いったい舛添氏は、何をしているのだろう。と言うも愚かで、こういう人なのだ、
もともと。
それでも都民はこの人を選んだ。愚かさに当時は脱力した。
都知事に誰がなるかは国の動向にも関わることなので、全国規模で関心を
持って頂きたかったが、仮に全国投票にしたところでこの方が選ばれて
いただろうと思うと更に虚脱する。
田母神氏が最善とまでは言わぬが、候補者の中では図抜けてベストであった。
というより、舛添氏含めて当選圏内では他が論外だった。
五輪テロ、直下型地震、半島有事の際の都内で想定されるテロや混乱を
思うと、この人しかいなかった。
しかるに自民党はこの人を推薦して安部総理も応援の熱弁をふるった。 
だが、私は今でもそれは党内政治力学の余儀なさでしたことで、
本意ではなく、視線の向く先を同じくしているのは田母神氏であろうと
思っている。桝添氏の応援演説に比べ、田母神氏のパーティに駆けつけた
際の安倍総理の言葉は親身で、偽りではない熱がこもっていると
感じた。動画がある。安部総理の話は、一、二度直接間近に
うかがったことがあるが、田母神氏応援の言葉ほど真摯であったことを
私は他に知らない。政治家なので、狸は狸、どこがホントで芝居やら、
の世界ではあろうが・・・・・。
しかしその主張しているところ、少なくとも重なりあうのは田母神氏であり
舛添氏ではない。それかあらぬか、憲法改正を最大目標として置く
安倍氏の鼻面に舛添氏は「憲法改正のオモテとウラ」と題した著作を突きつけて、
改正を叩きまくったのがこの2月である。
よくまあやれる、と思う私が甘いのであろう。
憲法改正を党是とする党首の応援をなぜ受けた、もし反対なら?
と私の感覚では、信用ならないコウモリ野郎なのだが、政界的
評価では「したたか」となるのだろうか。
「成蹊(安倍)だとか学習院(麻生)なんかの出身が、国のトップを担うのは無理がある」という学歴をあげつらった、こき下ろしも下品だと思う。
「安倍のバカ」とバカ呼ばわりの過去もある。
都知事選の最中は巣鴨に愛想を振りまきに行った桝添氏だが、「あいつら、カネ持ってるから」と高齢者を「あいつら」呼ばわりしたのも舛添氏である。
私は政治手腕は別として、こういう人間性を好まない。
そして政治もつまるところ、人間性に帰すると思っている。
恩人を裏切る人は自分の利益のためには、国民を裏切り、国を裏切る。
中国が強硬な安倍氏に見切りをつけて、次の後釜を探していると知るや
すかさず手を挙げ自ら北京に、お土産付きで乗り込む。
何という卑しい世渡りをなさる方だろう。
おそらく五輪の華やかな舞台まで勤めあげ、そこで付加価値をつけ、いずれは
国政に返り咲き、総理の座を狙う魂胆と読む。
その下卑た野心の臭気に私などは顔を背ける。
都政は国政への腰掛けなのか。
しかし思うに、安部総理裏切りは、安部総理の応援故に舛添氏に投じた
都民への背信ではなかろうか?