誤解を招く食品の表示

この時期は牡蠣が美味しいですね~ヽ(^o^)丿
左は牡蠣料理の代表格の牡蠣フライ、右は瀬戸内日生の「カキオコ」です。
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ところで、食品に関して産地や原材料の表示を偽った、いわゆる「偽装表示」がよく世間で問題になりますが、偽装ではなくとも消費者が誤解するような表示も多く見かけます。
その代表的なものが牡蠣です。


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画像はスーパーなどに並べられている牡蠣のパックですが、多くの人がこの「生食用」と「加熱用」の違いを正しく理解していません。
というか、私の周囲でもこの違いを知っていた人は極わずかでした。

大半の人が鮮度が高いのが生食用で、鮮度が落ちたものが加熱用と理解しておりました。
これ、実はとんでもない間違いなんです。
牡蠣は1日に300リットルもの海水を体内で循環させて成長するため、その海域の人体に有害なものまで体内に取り込んでいる可能性があるため、保健所の定める規定によって生食用は海からあげてから2~3日間、紫外線の照射と滅菌海水の水槽による消毒工程を経て出荷されます。
対して加熱用は海からあげてそのままパック詰めされて出荷となります。
つまり、「鮮度」は全く無関係なんです。

で、どちらが美味しいかというと、ずばり言って「加熱用」です。
水槽内で3日も過ごす牡蠣はその間は餌も食べないために身痩せし、香りも抜け気味になっています。
これを勘違いして、牡蠣フライや鍋などにすると実に水っぽいものになってしまうのです。

たしかに昔は牡蠣にあたっての食中毒などが多く、このような滅菌処理がされるようになったのでしょうが、売る側もこの辺りの違いを売り場の何処かに表示するぐらいの親切さがあっても良いと思うのです。

あと、牛肉に関しても「和牛」と「国産牛」を混同してる人も多いと思います。
この件に関してはここに色々と詳しく書かれてます→
http://q.hatena.ne.jp/1147591617

ま、表示を鵜呑みにしたりせず、「知る」ための努力をすることが消費者にも求められてるっちゅうことですね。^_^;