燃えるブンブン


ほんとはタイトルを『2台のGS750』にしようかと思ってたんですが・・・(^^♪
先週末、変態ウナギ釣り師の全国オフで愛知県の足助村に一泊し、その帰り道にちょっと寄り道。
行先は私のブログにもよくお越しくださる「いのまんさん」のお店。
そのお店は渥美半島田原市にあります。
高速を降りてからのんびりと一般道を走ります。
途中に何本もウナギの気配が濃厚な川が・・・・
お店に到着すると・・・ おおっ! なんか想像してたよりずっと大きなお店です。
ふと見ると、駐車場に1台のGS750が・・・ かなりカスタムされています。
おそらくいのまんさんのお知り合いの方が見えられているのでしょう。
とりあえずお店の中に入ります。
ほぼ満席状態でしたが、運よくテーブル席がひとつ空いており、そこに案内されました。
ホールの方にお願いして来店の旨をお伝え願おうかとも思いましたが、とても忙しそうなので、ある程度お客さんが引けてからと思い、先ずは昼食をとることにしました。
黒酢の酢豚と四川花椒がたっぷりかかった麻婆豆腐が実に秀逸でした。
お会計を済ませ、いったんお店を出て駐車場で時間を潰しているとだいぶお客さんが引けてきたので再度お店に入り、ホールの方に取り次いでいただくと、すぐに厨房からいのまんさんが出てこられました。
想像していたよりも落ち着いた雰囲気を漂わせた好青年です。
駐車場に停まっていたGS750のオーナーのボスさんもすぐに奥の座敷席から登場されました。

オートバイ好きが3人、初対面であるにもかかわらず挨拶もそこそこに速攻でバイクの話で盛り上がります。
駐車場に2台のGS750を並べてあーだのこーだのヽ(^o^)丿
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手前がいのまんさんの、奥がボスさんのです。

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ボスさんのGS750、お金かかってます~

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いのまんさんのGS750に装着された変態天才マフラー職人小林のNGC管

私もGS750を目の当たりにするのは実に30年ぶりぐらいになります。
それもまとめて2台もです。
さらにお二方とも別のコンセプトでカスタムされております。
いのまんさんは『当時』を強く意識された手法で、S&Wのリヤショック・メルバーのホイール・キャブはVM29など、それ以外にも当時物のお宝パーツがてんこ盛りです。
対してボスさんのは、現行車のパーツやワンオフパーツを多用し、現代の技術で見事なまでにGS750を蘇らせておられます。
私自身はリアルタイムでGS750に乗り、その後も常に最新のものに乗り換えてきたため、ごく最近までは自分にとって過去に乗ったことのあるモデルの一つで、初のスズキ車でしかなかったのですが、改めて振り返ってみるとこのGS750で学んだことは多くありました。
Z2から乗り換えた当初に感じたコーナー奥での「旋回性」の悪さやクラッチフィーリングの悪さは結果的に私のライディングの幅や知識を広げてくれましたし、なによりも初レースがこのマシンでしたから私にとっては正に青春の思い出の一台です。
スズキ初の4サイクルマシンとして登場したGS750、兄貴分のGS1000がリリースされるまでの短い期間ではありましたが、ヨシムラの手によって944ccにボアアップされ、AMAのレースでは故・加藤昇平選手やスティーブ・マクラフリンのライディングでその優秀性を周囲に見せつけました。

楽しい時間はあっという間に過ぎ、帰り道は秋晴れの遠州灘を望むルートを走りました。
途中スズキの竜洋テストコースの傍を走っているとき、私の心の中に時空を超えてあの当時のエクゾーストノートが聞こえてきたような気がしました。

懐かしい記憶を呼び覚ましてくれたいのまんさん、ボスさん、本当にありがとうございました。
お返しと言ってはなんですが、GS750が世に出た当時に流行っていた曲を贈ります。
あの時代の空気を少しでも感じ取っていただければ嬉しいです。

マギー・ミネンコ / 燃えるブンブン