歴史に「解決」はない

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歴史に「解決」はない

平成27年2月20日(金)
政府(官房長官)は、安倍総理がこの夏に発表する「戦後70年談話」に関する「有識者懇談会」の設置を発表した。
東芝の社長を経験した西室さんが座長で、「中国と太いパイプをもっている」という。
そりゃそうだろう。天下の東芝の社長だったのだ。取引先と太いパイプを持たねばならない。
しかしその太いパイプは、「国策」の世界ではなく「商行為」の世界ではないか。
委員には経済界や「中国外交史」が専門の若手研究者や「学識経験者」や財界人やメディア関係者や首相と親交のある人や保守派の中西輝政京大名誉教授が選ばれている。

あまり、ええ予感がしない。

消費税増税か否かに関する「有識者懇談会」を思い出す。
この懇談会も結局、「政府」の方針通りの増税となって、経済は「今の状態」だ。
この懇談会の「増税は否」の意見は極めて説得力があったのに採用されなかった。
というより、採用されないように人選が仕組まれていた(政府の「懇談会」とはこういうものだ)。

仮に、この「増税は否」の論が採用されてたならば、
今日本は「明るかった」だろう。
しかし、現状に誰も責任を感じない。
(当たり前だ、政府の「懇談会」とは「誰も責任をとらない為」にある)

では、これから、安倍談話に関して、この「誰も責任をとらない体制」を作った政府は、何をするのか。

消費増税財務省がやったことをやる。
外務省主導か官邸主導かは知らないが、アメリカや中共や韓国のご機嫌を伺い、
「安倍談話」の内容の擦り合わせをして、そのうえで、
懇談会委員に「お集まりいただいて」、または、「個別に」、
資料を配りまくりレクチャーを繰り返すだろう。
目に見えるようだ。
「先生、之を言えば、日中関係は修復不能になります」
「先生、こうしていただければ、韓国の大統領は文句を言わないと韓国外務省は言っています」等々々々。

そして、この政府の役人が委員に伝える内容は、我が国の際限なき譲歩を引き出すものである。
(これ、河野洋平官房長官談話作成時の状況と同じ)

あたり前だ。
歴史は、
支那にとってはプロパガンダであり、
朝鮮にとってはファンタジーだ。
商行為で中共と太いパイプがあっても、
歴史に関して、パイプもへっちゃくれもあるか。

よって、安倍総理に申す。
安倍晋三談話は、
日本国の内閣総理大臣の談話である。
よって、他国の介入を排し、

貴兄の責任で、貴兄の決断において、貴兄の思うとおりの談話を発出されたい!

私は、貴兄の憂国の思ひを信じている。


次ぎに、本通信の表題に「歴史に解決はない」と掲げた趣旨を述べておこう。

その「歴史」とは、中韓、即ち、支那と朝鮮との「歴史」である。
彼らにとって、歴史は、プロパガンダでありファンタジーである。
だから「解決」はない。

中共中国共産党)にとって、
「歴史」こそは、中国共産党が中国人民を救うために如何に戦って邪悪な日本軍国主義を打倒したのかを示す壮大な物語(プロパガンダ)である。
反対から言えば、朝から晩までその物語を繰り返さなければ、
中国共産党こそは、
中国人民を八千万人以上殺戮した人類史上最悪の疫病神であるという「事実」が暴露される。
従って、このプロパガンダは、「事実」などどうでもよい中共の生き残りをかけた「ウソの演技」なのだ。

本年九月三日、中共習近平主席は、
「対日戦争勝利記念軍事パレード」を各国首脳を招いて大々的に挙行する。
何故、「九月三日」にするのか。
習近平しか答えられない。
何故なら、あの男の頭の中にしか根拠がないからだ。

我が国が、
戦艦ミズーリ号上で降伏文書に署名し、連合国に対して正式に降伏したのは昭和二十年「九月二日」だ。

では、何故、習近平は、
我が国が正式に降伏した「九月二日」に、
対日戦争勝利の軍事パレードができないのか。
その訳は、我が国が降伏したのは中華民国であり習近平中共ではないからだ。

そもそも中共という国家は、
その時、この世界に存在しなかった。
中共が誕生したのは、昭和二十四年(一九四九年)十月一日の毛沢東による建国宣言からである。
しかも、中国共産党蒋介石の国民党を打倒することができたのは、
我が帝国陸軍のお陰である。

昭和十九年、陸軍省作戦課長服部卓四郎大佐は、
支那大陸を北京から南寧に南北二千五百キロを打通する第一号作戦を立案する。
そして、帝国陸軍は、五十一万の兵員を動員してその打通作戦を完遂する。
その間、帝国陸軍は抗戦する蒋介石の国民党軍を悉く撃破して逃亡兵の集団にまで弱体化させた。
この帝国陸軍の大陸打通大進撃のお陰で、
延安に逃げて隠れていた栄養失調の貧弱な装備の共産党軍でも、
既に組織的戦闘ができないレベルにまで弱体化した国民党軍に打ち勝つことができたのである。

恐れ入ったか、中国共産党習近平主席よ、
本年九月三日には、
まず第一に、
「対中国国民党軍勝利六十六年記念軍事パレード」をやれ、
同時に、
大日本帝国陸軍感謝祭」を挙行し、
日本国の安倍晋三総理大臣に、お礼のメッセージを送ってこい。

安倍晋三総理よ、
事実に基づいて、これくらいの気概を以て、談話の内容を練りに練られたい。

次ぎに、ついでだから韓国のことも書いておこう。
二月十九日、産経新聞政治部編集委員の阿比留瑠比さんが、
産経新聞
慰安婦は韓国が解決する問題」
と題して評論を書いていた。

私の意見は既にお分かりと思う。「解決できないだろう」ということだ。
何故なら、朴槿恵大統領、あれはもう触れば触るほど悪化する「患者」だ。

私が馬鹿馬鹿しいからすぐチャンネルを替える番組に、
こともあろうに、NHKなどの放送局の流す「韓国ドラマ」がある。
あの豪華絢爛たる衣裳を着たわざとらしい俳優の演技、ウソウソ、大げさだよと思う。
朴槿恵という人は、
十九世紀の朝鮮もあの番組のように豪華絢爛だったと思っているのだ。
そのファンタジーを滅茶苦茶にしたのは日本だと。

阿比留さんは、この論考の中で、
昨年六月に訪韓して慰安婦問題を担当した韓国の元外交官に「日本はどうしたらいいのか分からない」と言うと、先方も「韓国も実は分からない」と答えたことを紹介し、
さらに、韓国側の「物質的な補償を日本に要求しない」という金泳三大統領の言葉を始め、
日本人が納得できる意見を言う韓国外務省幹部の言葉を紹介する。

しかし、言っておく。
韓国も、「実は我々と同じ思いでいる」と安心するな、この時こそ注意しろと。
安心し、お互いに意気投合しているように思い込んで相手のことが分かっているようなことをちょっと言えば、直ちに豹変してつけ込まれるぞ、と。

私は、弁護士時代に依頼者からよく聞いた、
たかり(ちんぴら)が堅気を追いつめて法外な金をせしめる論理を思い出す。

堅気が相手の気持ちを察して、「百万円お支払いします。これで納得してください」
と言う。すると、たかり、ここぞとつけ込む。
「なめとんのか、われー、金の問題やないんや。誠意を示せや、誠意を示さんかえ」

という訳で、堅気を、阿比留さんが言ったように「どうすればいいのか分からない」状態にしておいてから
話をはじめるのがたかりである。
つまり、対処法は一つ。
相手にしない。警察に任す。
これが私の、依頼者への指示であった。