田母神新党結成かな・・・?

都知事選で61万票を獲得した田母神氏の次なる一手「日本派の政党作る」


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          新党や連立政権構想を明かす田母神氏

 東京都知事選で4位に食い込んだ、元航空幕僚長田母神俊雄氏に注目が集まっている。特定政党や団体の支援を受けずに、約61万票も獲得したからだ。選挙が終わって一段落した今、安全保障のプロとして緊迫する国際情勢をどう読み解くのか。田母神氏の「次なる一手」は何か。縦横無尽に語り尽くした。

「日本は、米国の意向に沿って行動する以外にない…」

プーチン大統領率いるロシアがクリミア半島を実効支配したウクライナ情勢について質問すると、田母神氏らしからぬ返答が帰ってきた。

その理由について「自衛隊は米国がへそを曲げたら行動できない。戦闘機も、ミサイルも、敵味方識別装置も、GPSも、米国のものを使っているからだ」と無念さをにじませたが、ここから田母神節が炸裂した。

「だからこそ、武器輸出を解禁し、自前の兵器体系を構築すべきだ。軍が自立することなしに、国家が自立することはあり得ない。それまでは10年、15年かかる。日本が米露の間で泳ぐのは自立してから。残念だが、今は我慢するしかない」

ただ、オバマ米政権には手厳しい。

シリアによる化学兵器使用を「レッドライン」としながら、土壇場で軍事介入を回避したことを、「言ったことは必ず実行しなければ、同盟国の信頼を失う。オバマ大統領は迫力不足だ」と一刀両断。

米政府が「北方領土の4島一括返還を支持する」との立場を示していることにも、「ロシアが4島一括を認めるわけがない。(米政府は結局)日露両国が妥協して関係を改善することを阻止するため、高いハードルを掲げているに過ぎない」と不信感を漏らした。

田母神氏は都知事選で、安倍晋三首相への共感を隠さなかった。


だが、今回のインタビューでは「安倍首相が目指す憲法改正国防軍構想には賛成だが、自公政権では無理だ」と断言。安倍首相の靖国神社参拝への米政府の対応を「こちらが失望した」と批判した衛藤晟一首相補佐官の発言を撤回させた首相官邸の動きにも、「本当にまずい。『日本ではそう思っている人はいっぱいいます』と反応すればよかった」と憤慨した。

米国への厳しい視線は、次なる一手・新党構想に直結する。

「本当に国家国民のことを考える『日本派の政治家』が集まった政党を作り、自民党と連立政権をつくりたい」

田母神氏が見据えるのは衆参ダブル選挙が想定される2016年夏だ。

「それまでに、日本維新の会は割れると思う。石原慎太郎共同代表のような旧太陽の党系の人が中心となり、国家国民の将来を考える政党ができないかと思う」

今後、田母神氏への支持がどこまで広がるのか。一部メディアでは田母神氏支持層を「ネット右翼」と分析し、欧州の極右と重ね合わせる報道もあるが、田母神氏は「そんなことはない。私は本当にいい人なんです」と笑い飛ばし、最後は冗談ぽく決意を語った。

「知事選で離陸したから、敵航空母艦を沈めるまで頑張るしかないな」


zakzakより転載しました。