今後のうなぎ釣り①

さて、久しぶりに「うなぎ」の記事です。

不肖ぱらまたが10代のころからどっぷりと浸かってきたオートバイに加え、第二の趣味として釣りを始めてから今年で15年、そして現在これまたどっぷりと浸かっているうなぎ釣りをはじめて11年になりました。
うなぎ釣りをはじめた直後に、当時としては恐らく日本で唯一であったろうと思われるうなぎ釣り専門サイト【うな輪】に参加させていただきました。
そのうな輪が惜しまれながら2008年10月で休止となり、そのスピリッツを引き継ぎながらも、より時代にマッチした新サイトを旧うな輪の有志20余名で11月にプレオープンし、翌年の2009年2月1日に正式に【うな研】として一般公開に踏み切りました。

ただ、各メディアの報道でもご存じのように、この10年、「うなぎ」を取り巻く環境は大きく変化し、特にここ数年は「シラスウナギ不漁」「ニホンウナギ絶滅の危機」「うなぎ高騰」の新聞記事やニュースも多く見られ、そして先日、ついに絶滅危惧種B類に指定されました。
このような状況の中、我々うな研もうなぎ釣り専門サイトとしてのより一層の充実や意識改革が求められているのも事実で、そのような状況を鑑みて、現在は新たなメンバーの募集やROM専門ユーザーのサイト閲覧を一時休止しております。
それはこのご時世に、結果的にうなぎ釣りを奨励することになるような情報を、不特定多数の人に提供することは問題ありと判断したからです。
そして、「資源保護」の観点から、大会においては昨シーズンより「数の部」の休止やエントリーサイズの50㎝→60cmへの引き上げなど、決してこれがベストであるなどとは思いませんが、とりあえず今できることから始めました。
私は旧うな輪の時代から現在のうな研まで、「うなぎ釣り大会」に選手として、またサイトの運営側として携わってきました。
大会そのものはうな輪初期のころに比べると年々過激になり、よりコンペティティブな方向へ変化してきましたが、私自身がその牽引役というか中心的存在であったことは明白で、旧うな輪時代にはその方向性に対しては否定的な意見があったことも事実です。
当時、私の中では競うことの楽しさが先行し、旧来の「のんびりと、夕涼みがてら」といったうなぎ釣りの伝統的スタイルよりも、よりアグレッシブでストイックな新しいスタイルのうなぎ釣りを求めていました。
やはり「類は友を呼ぶ」のか、現うな研には競技志向の強いメンバーが多く、5年目を迎えた現在は、立ち上げ当時の旧うな輪メンバーを新規メンバーが数で上回り、大会も大いに盛り上がりを見せています。
ただ、競技志向とは言え、ギスギスした雰囲気は一切なく、真剣に遊ぶことのできる大人の集まりで、ライバルに対しても餌を融通したり、懇切丁寧にアドバイスをしたりしながら、正に切磋琢磨できる素晴らしい環境が構築されています。
しかし、このご時世にウナギを釣ることを競うなどといったことは、それをしない人の目からから見れば不届き千番と映るかもしれません。

昨年の全国オフ会で討論会を開き、我々のような趣味の釣師として何ができるのか? また何をすべきなのかを熱く語り合いました。
メンバー間でも多少の温度差や意見の違いは見られ、それは地域差や釣りの経験値など、また、他のカテゴリーの釣りをする者と、うなぎ専門の者といった違いも微妙に関係していると思われます。
この討論会は実に有意義な時間となりましたが、やはり「答え」は出ませんでた。
ま、これは端っから予想していたことで、それほどこの問題は根が深く、そして規模がでかすぎるのです。
ただ、「無関心」が一番あかんということを皆がしっかりと理解しており、一人一人の意識の高さや、お互いを理解しあうことが出来、うな研を運営してきたことが間違いでなかったと一安心しました。
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昨年のオフ会、討論会の模様

さて、話を「シラスウナギ激減」 「ニホンウナギ絶滅の危機」に戻しますが、この件に関しては共同通信の井田徹治氏が詳しく書かれているので以下のURLをご参照いただきたい。
http://nationalgeographic.jp/nng/article/20120710/315512/index.shtml
http://nationalgeographic.jp/nng/article/20120717/316178/
http://nationalgeographic.jp/nng/article/20120724/317095/

他のメディアが「蒲焼が食べられなくなる」とか「ウナギが食卓から遠のく」など、上っ面だけの、そしてピント外れの報道でいたずらに混乱を煽っているのと比べると、かなり踏み込んだ記事内容で、初めて大手メディアのウナギに関する記事でまともなものに巡り合った気がします。
ただ、この記事でもやはり細部にまでは踏み込めておらず、あるいは書きたくても書けない部分があるのかもしれません(記事の内容から察して)が、もしそうであるならその書きたくても書けない部分が何であるかは私にも想像がつきます。
事実、私もそのジレンマを感じているわけで、その部分に踏み込むにはそれなりの勇気や確証も求められるため、やはりここで書くことは差し控えざるをえません。

うな研には私を含め、現在3名の管理人が居ますが、下記のURLはあとのお二人のブログの記事で、私自身もほぼ同様の考えです。
軽トラ記者が行くhttp://www.toyomii.com/blog/bunnya/?page=10&date=201302
BAMBOOROD PARANOIAhttp://blogs.yahoo.co.jp/unabozu

お二人とも私よりも年齢は若いものの、釣りの経験は私よりも長く、そして造詣の深さにおいても日ごろから多くのことを学ばせてもらっています。
他にも、うな研には実に素晴らしいメンバーが多く、今回の絶滅危惧種指定にあたり、「うなぎ釣り休止」を決断した大会のトップファイターも居り、その潔さには頭が下がる思いです。
で、私自身はどうなのかというと、とりあえず今期は従来通りに釣るつもりですし、大会にも参加します。
従来通りと書きましたが、既に昨年から個人的にも、またうな研の大会ルール的にも規制を実施しており、管理人という立場からも、これ以上の規制は現時点では不要と判断したからです。
ただ、今後の状況の推移によっては、私自身の「うなぎ釣り休止」の可能性もあり、その時はうな研の管理人を辞する覚悟もできております。
ま、そうなったら個人的には他のカテゴリーの釣りに移行するか、軸足を完全にオートバイに戻すかってところですが、仮にうなぎ釣りを止めても、うな研のメンバーとの交流は続けたいと思っています。
ま、それほど魅力的なメンバーが多いってことなんです。ヽ(^o^)丿

ここまで長々と書いてきましたが、読み返してみるとなんとも抽象的で内容の乏しい記事になってしまいました。
言葉や表現を選びながら書くと、思いの半分も書けない歯がゆさを感じてしまい、最後まで読んでいただいた方には申し訳なく思う次第ですが、この記事は今後も続編を書くつもりです。
それは、「うなぎ」や「うな研」をとりまく状況が大きく変化していく中で、私自身の考え方や思いを書き残し、過去記事を読み返すことによって自分自身の方向性やうな研の在り方のヒントを得るためでもあります。
てなわけで、続編は来月ぐらいに書くつもりです。

続く・・・・・